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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

ジャニーズ事務所、不祥事受けて社長交代説浮上…新社長有力候補はあの人

ジャニーズ事務所
ジャニーズ事務所

 アイドル王国・ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏による未成年タレントへの性加害報道が止まらない。

 イギリスの公共放送「BBC」の報道に加え、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが自らが受けた性被害について、日本外国特派員協会の記者会見で告発。過去の疑惑が再燃する中、ジャニーズ事務所の社長が、藤島ジュリー景子氏から、元V6の井ノ原快彦に代わるのではないかという情報が流れている。

 「ジャニーさんの性加害疑惑は大昔から囁かれていましたが、これまでどこもスルーしていました。しかし、『BBC』の報道やオカモトさんの会見を受けて、NHKや大手新聞社、さらにTBSの『NEWS23』でも他の元Jr.の告発を取り上げるなど、この問題を報道しはじめた。そこで、ジュリー社長は、取引先企業に対して、社員や所属タレントを対象に聞き取り調査を行ったことを文書で報告。批判をかわそうとしました。ところが調査を行ったのが第三者ではなく、ジュリー社長のお気入りの所属タレントだったことがわかったんです」(夕刊紙記者)

 この調査で聞き取り役となったのは、元V6で事務所の子会社「ジャニーズアイランド」の社長を務める井ノ原快彦、TOKIOの国分太一と松岡昌宏、関ジャニ∞の村上信五、Hey! Say! JUMPの山田涼介、Sexy Zoneの菊池風磨で、オカモトさんが記者会見を開いた翌週、ジャニーズ事務所は所属タレント、社員らに向け、「彼らを窓口にするので、所属タレントのみなさんは彼らに相談してください」と内々に通達したという。

 「とはいえ、6人はみなジュリー社長のお気入りタレントですから、彼らが事務所に不利になるような声を上に上げることは、ほぼないでしょう。この人選を見ても、形だけの調査だったことがバレてしまったわけです。今後、ジュリー社長への風当たりはますます激しくなりそうです」(前同)

 そこで、井ノ原を新社長に就任させ、ジュリー氏は会長職に退く、という噂が囁かれはじめているという。

 「井ノ原は、タレントのプロデュース力はともかく、人の良さは誰もが認めるところで、彼が主演を務める刑事ドラマシリーズ『特捜9』(テレビ朝日系)も、彼のキャラと相まって人気が高い。そんな井ノ原を新社長にして、イメージを一新させる。といっても、事務所の株式の大半を保有しているのは創業家を継いだジュリー氏ですから、実権は変わらない。要するに、傀儡政権を敷くのではないかという噂です」(芸能ライター)

 2018年にタレント活動を休止した滝沢秀明は、ジャニー氏から生前に後継指名され、翌19年にジャニーズの子会社「ジャニーズアイランド」の社長に就任したが、ジュリー社長と確執が囁かれた末、昨年9月に電撃退所。滝沢氏に代わって社長に就任したのが井ノ原だった。

「ジュリー社長にとって、信頼の厚い井ノ原は、傀儡としてはぴったりなのではないでしょうか」(前同)

 ただ、大手芸能プロダクション役員は、「ジャニーズ事務所は、何とか逆風を乗り切ろうとしてますが、現段階でジャニーさんからの性被害を「週刊文春」に証言したのは9人。この先も続く元タレントが何人現れるかわからない。ジャニーズが「日本音楽事業者協会」に加盟していれば、理事会に諮ることもできますが、非加盟ですし、となると、第三者による調査委員会を設けるか、事務所を解散するかの二者択一が迫られるでしょう」と話す。

「解散した場合、所属タレントを受け入れる音事協加盟事務所はいくらでもあります」(前同)

 ジャニーズ帝国の崩壊は、徐々に近づいているようだ。

(文= 本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2023/05/21 22:45
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