ハロプロのお話し会で“禁止事項”が追加、ファンがエスカレートしやすいオンライン事情
#ハロプロ #BEYOOOOONDS #Juice=Juice
新型コロナウイルスも“5類”に移行し、いよいよ日常が取り戻されつつあるが、一方でコロナ禍に生まれ、そのまま定着したものもある。そのひとつがアイドルグループの「オンラインお話し会」だ。
CD購入特典としての握手会が、感染防止の観点から開催できなったことで、その代わりに登場したオンラインお話し会。ファンとアイドルがオンライン会議アプリなどを通じて、短い時間のトークを楽しむというものだ。
「グループによってルールはいろいろでしょうが、CD1枚購入で15秒とか、2枚セット購入で30秒とか、それくらいの短時間のトークができます」(レコード会社関係者)
そんなオンラインお話し会に、奇妙なルールが追加されたと、一部で話題になっている。
「ハロー!プロジェクトのJuice=Juiceのオンラインお話し会の禁止事項として、“通称『愛してるゲーム』のような、『愛してる』『好き』などの恋愛をイメージさせるセリフを出演者に言わせる会話の行為”と、“コンサートや各種イベントのセットリスト・演出内容について、メンバーに問いただす行為”が追加されたんです。“愛してるゲーム”については、同じくハロプロのBEYOOOOONDSのオンラインお話し会でも禁止事項になっています。
ハロプロ以外のアイドルグループも含め、オンラインお話し会の禁止事項として、飲酒や喫煙をしながらの参加や、誹謗中傷、モラルに反する発言などを禁止することはあったんですが、“愛してるゲーム”や“セトリを問いただす行為”などの具体的な事例が禁止されるのは、異例だと思います」(同)
こうした禁止事項が追加された背景には、どんな事情があったのだろうか。ある芸能事務所関係者はこう話す。
「“愛してるゲーム”については、メンバーが『愛してる』や『好き』などといった言葉を発している映像が残ってしまうかもしれない。それが悪用される可能性を考慮するなら、禁止されるのは当然でしょう。コンサートのセットリストや演出については、基本的にスタッフが考えているものであり、それについて聞かれてもメンバーは何も答えられないわけで、禁止するのも仕方ないと思います。
まあ、単純にそういった行為をするファンがいて、メンバーが困惑したという事例があったのだと思います。ファンとしては悪気があったわけではないのでしょうが、メンバーとしては直接注意することもできないですし、SNSなどでその意志を発信するのも難しい。運営サイドとしてもメンバーを守るという意味もあって、こういった文言を追加したのだと思います」
また、オンラインお話し会では、ファンがエスカレートしやすいという事情もある。
「実際に会って行うサイン会やお話し会の場合、メンバーが困っているかどうかの表情もわかりやすいし、周りにスタッフもいてプレッシャーもあり、ファンが妙な行為をするのは難しいわけです。
でも、オンラインお話し会だと、直接会っていないので、ファンが暴走しやすい。メンバーがブログなどで“お話しする内容を考えてきてくださいね”なんて気軽に書くこともあるんですが、それを見て一部のファンが考えすぎておかしな方向に進むこともあるし、目立とうとして過激なことをするファンもいますからね。
あと、オンラインお話し会が始まった頃は、ファンのほうも慣れていなかったので、比較的おとなしい雰囲気だったと思うんですが、コロナ禍も2年以上経って、ファンがオンラインお話し会に慣れて、“ギリギリ”を攻めるようになってきたという事情もあります。今のうちにいくつか具体的な禁止行為を挙げて釘をさしておいて、そのほかのさまざまな迷惑行為も抑止しようという狙いもあると思います」(同)
今後、オンラインお話し会から握手会に戻る可能性はあるのだろうか。
「オンラインではない、対面式のお話し会では、アクリル板が撤去されるなどコロナ前に近づいてはいますが、握手会という直接の触れ合いがある特典会はまだまだ難しいと思います。そもそも握手会はメンバーに対する負担が大きく、コロナ前から“やめるべきだ”という声もありましたし、当分は“握手以外の特典会”というスタイルになるのではないでしょうか」(前出・レコード会社関係者)
コロナ前とコロナ後で、それなりに変化を遂げることとなったアイドルの特典会だが、ファンがマナーを守らなければならないことは変わりない。
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