『らんまん』寿恵子との再会…万太郎とは違うタイプのオタクの予感?(第6週)
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「わしを勘当してほしい」とまで言って峰屋の当主の座を捨て、並々ならぬ決意で東京に来た万太郎(神木隆之介)と、従者を卒業して「相棒」となった竹雄(志尊淳)。しかし送った荷物が多すぎて下宿を断られ、新しい下宿先を探しまわる途中で大事な標本入りのトランクを盗まれ……と、上京初日から大ピンチ。広々とした峰屋に慣れきっているから東京の一般的住居の狭さを知らず、善人も悪人も大勢いる東京の広さも知らない。独り立ち宣言しても、まだまだ頼りない万太郎。竹雄がいなかったらもっと大変だったろうなあ。
トランクを探し続けてふたりがたどり着いたのは、ドクダミが生い茂る十徳長屋。標本を燃やそうとする男・倉木(大東駿介)を止めようと、大金で買い取ると笑顔で約束するのがすごく万太郎らしかった。お金がない恐怖や苦しみを今まで味わったことがないから、躊躇なく出費できる。そして人から拒絶されたことのない「若」だから、初対面の怪しい相手、どう見てもトランクを盗んだ泥棒にさえ笑顔を向けられる。しかし今回、その今までの万太郎らしさに初めて別の顔、「本気」が加わった。「おまんが燃やそうとしゆうがは、わしの命そのものじゃ!」と言い切る気迫、強い声の「返しや!」。命ほど大事なものを守るための、新しい万太郎の顔。相変わらずのんびりしてるから荷物もとられてしまうのだとハラハラ見守っていたのですが、植物学の道しかないのだと心に決めた彼は、今までの頼りない「若」扱いの万太郎から少しずつ変わりつつあるようです。
とは言っても。お腹がすいたからと、部屋も仕事先も決まらないのに好物の牛鍋屋に入るって、ちょっとのんきすぎでは。そして牛肉好きすぎでは。再会した幼なじみの祐一郎(中村蒼)との食事も、ステーキでしたね。その上、倉木に大金を支払って……これじゃあお金がいくらあっても足らないし、峰屋からいつまでお小遣いもらう気なのか。そりゃ「『峰屋は若の財布じゃない』、はい!」「峰屋は若の財布じゃない……」と、竹雄からリピートアフターミーされますよ。
そんな数々のピンチを乗り越え、万太郎と竹雄は無事に十徳長屋に下宿が決定。親切ではあるけれど、お金がもらえないとなるとすっと潮が引くように消えていく隣人たちがおかしいし、彰義隊の生き残りらしい倉木も気になる。自分は疎まれ踏みにじられる雑草だと、世の中への怒りをあらわにする倉木に「雑草ゆう草はないき、必ず名がある」と言う万太郎。「どの草花にも必ずそこで生きる理由がある。この世に咲く意味がある」と、言葉通りに日陰の嫌われもの・ドクダミを薬などに変えていく万太郎は、周りをどう変えていくのか。東京編、おもしろくなりそう。
そして菓子屋「白梅堂」の娘・寿恵子(浜辺美波)とも再会。彼女の笑顔に「寿恵子さんは花のようじゃき」と万太郎は感動してズギャン!しているけれど。部屋で『南総里見八犬伝』を読み、「尊い~!」と萌え転がる寿恵子ちゃん、あなたもしかして……と思っていたところで次週予告がきて確定。「草むらになって、2人を見ていたい!」って寿恵子ちゃん、あなたは現代の私たちが「壁になって2人を見ていたい!」と叫ぶのと同じハートをお持ちなのでは? 購入した本を隠れて読むのに飽き足らず、薄い本を自ら作り出す系の女子なのでは? 万太郎の恋、都会の女の子の可愛らしさにコロッと行っちゃう話だとちょっとつまらないな、と密かに思っていたんだけど、寿恵子ちゃんが実は万太郎とは違う方面のオタクである様子に、心躍っております。ああ、ますます楽しみな東京編。
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NHK連続テレビ小説『らんまん』
[NHK総合] 月~金 8:00-8:15 / 月~金 12:45-13:00(再放送)
[BSプレミアム・BS4K] 月~金 7:30-7:45 / 土 9:45-11:00(再放送)
[見逃し配信] NHKプラス
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、笠松将、中村里帆、島崎和歌子、寺脇康文、広末涼子、松坂慶子、牧瀬里穂、宮澤エマ、池内万作、大東駿介、成海璃子、池田鉄洋、安藤玉恵、山谷花純、中村蒼、田辺誠一、いとうせいこうほか
作:長田育恵
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮﨑あおい
制作統括:松川博敬
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
植物監修:田中伸幸
制作:NHK
公式サイト:nhk.jp/ranman
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