松本人志の「コア視聴率」とはなんだったのか?『まつもtoなかい』への違和感
#松本人志 #フジテレビ #まつもtoなかい
ダウンタウンの松本人志と中居正広がMCを務めるフジテレビ系の新番組『まつもtoなかい』が4月30日にスタートした。初回には元SMAPの香取慎吾がゲスト出演、約6年ぶりとなる中居との共演が大きな話題となったが、第2回以降についてはビミョーな空気が流れているという──。
5月7日放送の第2回のゲストは、上沼恵美子と北川景子。さらに、番組後半にはマカロニえんぴつが登場し、楽曲を披露した。
「松本さんは『まつもtoなかい』という新番組に力を注ぐという意味合いもあり、『ワイドナショー』を降板したと話していました。そして、その『ワイドナショー』のレギュラー出演最後の回で、裏番組の『サンデー・ジャポン』(TBS系)よりもコア視聴率が高いことを挙げて、そこはもっと評価されるべきだと主張しました。つまり、松本さんはコア層をかなり意識しているはずで、『まつもtoなかい』もそういった番組になると思われていたんですよ。
でも、蓋を開けてみたら、全然そんなことはない。元SMAPのメインのファン層は40代後半以上の女性ですし、上沼恵美子さんはもちろん、北川景子さんだって必ずしも“コア層向け”のタレントではありません。すでに大ブレイクしているマカロニえんぴつを、あたかも“これから来るアーティスト”のような形で紹介するというあたりも、時代に乗り遅れている感じがしてならない。結局、全然コア層に向けられてないんですよね」(テレビ局関係者)
“コア層”の定義は各局によって微妙に異なるが、一般的には13歳から49歳の男女のこと。“コア視聴率”は、コア層における視聴率だ。コア層は消費活動が活発だとされており、広告業界が特に重要視している。
「テレビ業界的には、“コア層を狙う”というのは“若者の視聴者を意識する”ということに近いですね。だから、コア層を狙った番組では、中高年以上のタレントではなく、10代や20代前半のタレントを積極的に起用します。
『まつもtoなかい』の現時点でのキャスティングは、まったくもって“コア層向け”というイメージはない。元SMAPのメインのファン層が40代以上で、年齢的には一応コア層に入っていますが、もっとわかりやすく若年層向けのキャスティングにしないと、コア視聴率は稼げないというのが現状ですからね。それこそ、ジャニーズ系であれば、30代後半以上のファンが多い嵐でさえそこまで“コア層向き”とは言えず、10代から20代前半のファンが多いなにわ男子やSnow Man、SixTONESなどが“コア層向け”という印象です」(制作会社スタッフ)
『まつもtoなかい』の第3回のトークゲストは、トータス松本と安藤サクラ。やはり、いずれも“コア層向け”のタレントではない。
「トータスさんは完全に中高年以上向けのキャスティングで、若い層には刺さりにくいでしょう。安藤サクラさんは朝ドラ女優ということで、若者向けではなく、幅広い年齢層にアプローチでき、なんなら中高年以上にもアピールしやすいタレントということになる。ここまでくると、むしろ“中高年向け”の番組にも見えてきます。
松本さんが『ワイドナショー』でコア視聴率に言及したのは、いったいなんだったのか、という感じですよね。もしも、松本さんと中居さんとで、思い切りコア層向けに振り切った番組を作ったら、かなり刺激的になるんじゃないかと期待する業界人も多かったので、正直ちょっとガッカリですね」(同)
初回は中居と香取の共演で大きく盛り上がった『まつもtoなかい』だが、そこがピークとならなければいいのだが──。
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