『だが、情熱はある』『それパク』ジャニーズ日テレドラマが今期視聴率ワースト争い
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日本テレビが金曜深夜に今期から設立された新枠「金曜ドラマDEEP」の第一弾となる稲森いずみ主演の『夫婦が壊れるとき』はTVer見逃し配信の累計再生数が1000万回を突破したことが9日に発表された。第1話~第3話はそれぞれ200万回再生を突破するという深夜ドラマとしては異例の反響を呼んでいる。
同作は不倫している夫を妻が追い込んでいくという過激な内容で、ドラマの内容を切り出した動画を投稿している公式TikTokは累計1500万回再生を記録するなど、ネットとの相性の良さで人気を拡大しているようだ。
一方、日本テレビで大苦戦中なのがゴールデン・プライム(GP)帯の連続ドラマだ。
King & Princeの高橋海人と、SixTONESの森本慎太郎のW主演となる日曜ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)は、5月7日に放送された第5話の世帯視聴率が平均3.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と自己最低をマーク。初回放送の平均4.7%から右肩下がりの状況で、第3話からは3%台で推移しているが、このままいけば2%台に突入するとの見方も出ている。
「オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の2人の半生を描く青春もので、主演ふたりのなりきりぶりを始め、俳優の演技は絶賛されているものの、やはりそもそも“若林と山里の半生”というテーマの間口の狭さが痛かった印象。また、若林と相方の春日俊彰の関係性を始め、オードリーや南キャンのことをある程度知っていないとついていけない内容のため、序盤で脱落した人も多かったようです。
また4月30日からはテレビ朝日系列でドラマ新枠第一弾となる『日曜の夜ぐらいは…』がスタート。22時からの放送のため『だが、情熱はある』と被りますが、初回5.6%で、同日放送の『だが、情熱はある』第4話に2ポイント差をつけています。日テレの日曜ドラマ枠はますます厳しい戦いを強いられそう」(テレビ誌記者)
『だが、情熱はある』は第5話までの時点で世帯視聴率の全話平均は4.0%で、今期の民放GP帯ドラマの最下位を突き進んでいる。日本テレビにおける平成以降のGP帯連続ドラマの歴代ワースト記録となった、King & Prince・永瀬廉主演の『新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将』の全話平均4.37%をすでに下回っており、「このままいけば全民放での歴代ワースト5にすら食い込みそう」(同)なほど低迷している状態だ。
さらに今期のワースト2位視聴率となっているのも同局のドラマ。芳根京子が主演を務め、ジャニーズWESTの重岡大毅がバディ役を務める水曜ドラマ『それってパクリじゃないですか?』だ。
初回の世帯視聴率は6.0%を記録したものの、第2話から4%台に下がり、5月3日放送の第4話では3.4%とついに3%台に突入。全話平均は4.55%となっており、現時点で全話平均5%以下のドラマはこの日テレドラマの2作のみとなっている。
「知的財産を扱うテーマだけにどうしても話が地味ですが、ドラマでは珍しい題材だけに注目していたドラマファンも少なくなかった。ただ、芳根京子演じる主人公が髪はボサボサで騒がしいドジっ子キャラで、毎度感情に流される展開にイライラする視聴者も少なくない様子。原作ではそんなキャラクターではなく、難しい題材をとっつきやすくするためのドラマ流のアレンジなのでしょうが、野暮な演出だったかもしれません。また、情報漏洩をしていたのが会社の社長だったのに何事もなかったかのようにそのまま社長の座にいたり、ドラマとはいえ、リアリティがあまりに乏しいという点も“お仕事ドラマ”として不評ですね」(同)
今期のワースト3位は、全話平均5.225%となっているフジテレビ系木曜劇場『あなたがしてくれなくても』だが、『あなたがしてくれなくても』は配信で大反響を呼んでいるという点で、『だが、情熱はある』や『それってパクリじゃないですか?』とは一線を画している。
「セックスレスと不倫を扱う『あなして』は、内容が内容だけにひとりでTVerで観たいという需要も多いようで、見逃し配信の累計は第3話までで1000万回再生を突破。今期の作品では唯一、TVer再生数ランキングの総合部門で一週間常にトップ10内にいる人気ぶりです。TVerのお気に入り登録者数でも、『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)の117万人(9日時点、以下同)に次ぐ今期2位となる115万人ですが、『教場0』は『教場』『教場II』からの積み重ねがあっての数字であり、『あなして』の登録者数の伸びから考えるとまもなく追い抜く勢い。今期の大成功作のひとつでしょう。
一方、『だが、情熱はある』と『それパク』は第1話こそTVer見逃し配信は100万回再生を突破しましたが、視聴率の推移と同じくこちらも右肩下がり。どちらも第3話~第4話あたりからTVer再生数ランキングの総合でトップ5入りすることがなくなり、トップ30から脱落して圏外になる機会も増えてきました。かといってHuluで観られているかというとそうでもなく、月間ランキングでは深夜の『夫婦が壊れるとき』が9位なのに対し、『だが、情熱はある』は11位、『それパク』は20位ですからね」(同)
『だが、情熱はある』『それってパクリじゃないですか?』は視聴率でも見逃し配信でも振るわないという厳しい状況にあるが、日本テレビのGP帯連続ドラマで唯一健闘しているのが、坂口健太郎主演の土曜ドラマ『Dr.チョコレート』だ。5月6日放送の第3話の世帯視聴率は5.7%と、初回の8.6%から2.9ポイントダウンとなってしまったが、それでも全話平均は7.2%をマークしており、今期民放ドラマ6位に位置付けている。TVer再生数ランキングの総合でも配信後には首位を毎週獲得しており、Huluの月間ランキングでは5位と、配信でも好調のようだ。
坂口は7月期にも同じ日本テレビ系土曜ドラマ枠で主演することが決まっている。この「2クール連続主演」はキャスティング上のミスから生まれたとも報じられているが、今や局内ではこの失敗を喜んでいるかもしれない。
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