漫才コンビ「コマンダンテ」4年ぶり単独ライブ直前に解散…15年続いた相性の良さ
#馬鹿よ貴方は 新道竜巳
M-1グランプリのラストイヤーとなるため期待されていた漫才師「コマンダンテ」が解散を発表した。5月14日から15都市で全国ツアーを開催予定だったのだが、それも中止となった。コマンダンテは漫才師として定評がある。
THE MANZAIは2013年、2014年と認定漫才師(準決勝)まで勝ち進み注目を浴びた。M-1グランプリでは、昨年は準々決勝まで勝ち進んだ。逆に言えば、準々決勝を超えられなかった悔しさもあったのか。ただ、準々決勝に行ける漫才は十二分に面白く、人気もあったため、もったいないとの声も多い。
全国ツアー前に解散するという事は前々から決まっていた解散ではなく、3月の発表以降との予想もされる。全国ツアーは15か所の会場を押さえての開催なので、手間もかなりかかっている。本来ならば単独ライブ後の解散発表になる流れになりそうなところを、単独ライブ前での発表はお笑いに対するモチベーションが無くなったということなのか。今年単独ライブをやるということは、今年のM-1グランプリにもかなり懸けていたとも思う。4年ぶりの単独ライブでもあった。それだけに、今年急に漫才への熱が変化したのは悔しいところです。
安田邦祐さんは2019年に入籍、2021年には子供も授かって頑張り時でもあっただけに今後の活動が気になる。お二人とも、芸人活動は続けるとTwitterでも発表している。なので、舞台でこの2人が見られなくなったわけではない。解散発表してまもなく、Twitterのアカウント名は「コマンダンテ石井輝明」から「珈琲豆男」と変わって、Twitterにコマンダンテという文字はもう記載されていない。
石井輝明さんはお笑い芸人とコーヒーがすこぶる好きで、カフェ巡りを1300店以上している。2022年には「おいしいコーヒーライフ入門」という本も出しているほどのマニアでもある。
安田さんは2カ月前にYouTubeを開設しており、2カ月前から更新が止まっている。安田さんは解散発表のTwitterで「この先も滑り続ける覚悟ができました」と書き込んでおり、お笑い芸人の難しさが伝わる。コマンダンテは安定感があり、滑る舞台を見る事の方が難しかったかもしれないが、2人と1人では笑いの作り方が全く異なり、あれほどコンビで面白かったのにと思っても、ピンになると同じように笑いをとるのは容易な事ではない。キャラクターが強いとコンビからピンになってもそのキャラクターがそのまま行ける事もあり、ネタの作り方もそれほど変えずに行ける場合もまれにある。
しかし、空気感と台本と漫才の技術の高かったコマンダンテが今後やるピンネタはどうなるのかが予測できない。相方を探してから活動を再開する可能性も十分ある。優秀なお二人なので、コンビを組もうと思えば組みたい芸人は山のようにいるとは思う。
しかし、そこで結果を出せるコンビ、短期間で形になるコンビ、コマンダンテを超えるコンビ、などの条件を付け加えると、なかなか思い当たる人はいない。下手したら今後現れないなんて事がなくもない。そのぐらい息の合った相方を探すのは難しく、解散はされたが15年続いたのも本当に相性がよかったからこそ面白い漫才を続けられていけたのもある。今後もこの2人がどうなるのかを気にしながら、舞台で見られる日を願うばかりです。
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