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城下尊之の「フラッと芸能解説」

伊勢谷友介、執行猶予中の映画撮影参加は問題なし?

伊勢谷友介、執行猶予中の映画撮影参加は問題なし?の画像1
伊勢谷友介(写真/Getty Imagesより)

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――2020年9月に大麻所持で逮捕され、現在は執行猶予期間中の伊勢谷友介が、密かに映画撮影に参加しているという報道がありました。

城下 そうですね。僕も映画関係者から聞きました。『ペナルティループ』という作品で、公開は執行猶予期間が明ける来春の予定。伊勢谷さんの才能に惚れ込み、かねてからバックアップしてきた木下直哉氏が代表取締役社長を務めている木下グループが製作しています。現在、水面下で撮影を進んでいるようです。

――でもまだ執行猶予期間中なのに、映画撮影なんて早すぎませんか。2019年に麻薬取締法違反で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けたピエール瀧も、執行猶予期間中に映画撮影に参加していましたが。

城下 あの時もネットで批判の声が多数ありましたが、伊勢谷さんに対してもやはり「もう活動復帰なんて早い」「もっと反省すべき」「執行猶予期間が明けてから仕事すべき」といった意見が多く見受けられますね。でも、僕は執行猶予期間中でも仕事をすることは構わないと考えています。

――どうしてですか。

城下 もし一般人だったら、罪を犯して執行猶予判決を受けて、それまで働いていた会社は解雇になるかもしれないけれども、執行猶予期間中も何かしら仕事を探して働かなければ生きていけませんよね。芸能人も同じです。「執行猶予期間は仕事してはいけない」というのはおかしいと思います。

――まあ、確かに、犯罪の内容にもよりますが「働くな」というわけにはいかない。

城下 今の映画製作は製作委員会システムになっていることがほとんど。だいたい6~7社がお金を出し合い、興行による収益を分配しています。出資している会社のうち1社でも、「執行猶予期間中の俳優は起用したくない」「問題を起こした俳優は起用したくない」と言えば起用できません。スポンサーにもそういうことにこだわるスポンサーと、あまりこだわらないスポンサーがいます。こだわらないスポンサーであれば起用になんら問題ありません。

――なるほど。執行猶予期間中でも製作陣が「出演してほしい」と思えば構わないというわけですね。

城下 僕の知り合いの映画のプロデューサーは、「執行猶予明けのほうが無難ではありますが、伊勢谷さんだったらぜひ作品に出てほしい。敵対する役にぴったり。そういう役柄を伊勢谷さんと同世代で演じられる俳優が少ない」と言っていました。伊勢谷さんもピエールさんも、友人がプロデュースしている作品ということもありますが、ニーズがあるからこそ起用されたわけです。

――となると、不祥事後、復帰できずに消えていった芸能人はニーズがなかったということですかね⋯⋯。伊勢谷は公式Instagramでもスケボーだのスノボだの、日々楽しそうに過ごしているようですし、支援者が多いのでしょうね!

 

 

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/05/09 11:00
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