『ラヴィット!』相席スタート山添の韓国ロケ炎上、麒麟川島の謝罪はなぜ遅れたのか?
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バラエティー番組では“クズ芸人”が重宝されているなかで、ついにトラブルが起きることになった。お笑いコンビ・相席スタートの山添寛が、レギュラーとして出演する『ラヴィット!』(TBS系)で笑えない大騒動を巻き起こしている。
山添は同番組の5月2日放送で韓国ロケのVTRに参加。そのロケで、屋台で販売されている唐揚げを、購入前に使用済み爪楊枝で食べるという暴挙に出たのだ。ロケで共演した3時のヒロイン・福田麻貴、若槻千夏はドン引きし山添の行動を非難。さらに店主も怒った表情を見せたが、山添は「ラヴィトヨ、ラヴィッソヨ」と韓国語と番組名を混ぜたギャグで返した。
この騒動は、5月5日に放送された番組のエンディングで、田村真子アナが謝罪を行う事態にまで発展。さらに8日の放送では、MCの麒麟・川島明も先週火曜のロケ内容でご迷惑をおかけした方々、そして不快に思われた視聴者の皆様、本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
「当初『ラヴィット!』の制作陣は、この騒動がここまで大きくなると考えていなかった。ただ、放送後すぐにSNSで大炎上。ネットニュースなども取り上げ、後乗りした視聴者がTBSやBPOに苦情を入れたようです。放送日の夜には担当ディレクターとプロデューサーが役員に呼び出され、番組で謝罪をすると決めたとか。ただ、山添の所属する吉本興業と協議が成立せず、3日後という遅すぎる田村アナの謝罪になったそうです」(民放関係者)
なぜ、謝罪はすぐに行われなかったのか。また、なぜ川島は田村アナに遅れての謝罪となったのか? そこには、『ラヴィット!』におけるTBSと吉本興業の微妙なパワーバランスが関係しているという。
「『ラヴィット!』は、出演者を見てもわかるとおり吉本興業ありきの番組。立ち上げから吉本が介入し、日本テレビの『スッキリ』を“潰す”ために作られた番組と言われる。裏切り者の加藤浩次への制裁もあり、吉本もかなり力を入れてタレントを入れ込んでいます。その努力もあり、『スッキリ』は番組が消滅し、『ラヴィット!』は好調な視聴率をキープしている。TBSは吉本に頭が上がらない状況です。今回も、山添かMCの麒麟・川島明に謝罪を求めていたのですが、吉本はVTRを作ったTBS側に問題があると主張したようです。結局は、自局の田村アナが謝罪するというお茶を濁す形になった。まあ、それじゃ騒動が収まらなかったので、結局、川島が頭を下げることになったようですが……」(スポーツ紙記者)
これまで、『ラヴィット!』で暴言を繰り返して人気を拡大した“過激派クズ芸人”の山添。今年4月からは、冠番組『スーパー山添大作戦』(テレビ朝日系)を含め4本レギュラーが増えたと言われる。だが、バラエティー界は今後、山添とは適切な距離を置く方向で調整しているという。
そして今回の件の影響で、テレビ関係者の間では“クズ芸人”の全面的な見直しが行われているようだ。
「クズ芸人は、シンプルにエピソードが面白いのと、視聴者が優越感に浸れることで人気を集めている。なかでも山添は、スタイルもよくイケメンなのに、ギャンブルや女にだらしないキャラが人気でした。ただ、今回の炎上で使いづらくなることが予想され、山添以外のクズ芸人をテレビ関係者は探しているようです。今後“クズ芸人”を使う場合は、きちんと“良識派のクズ”を使おうという声が大きくなっている」(民放関係者)
レギュラー番組がせっかく増えたのに、落ち目になりそうな山添に変わり、注目を集めているのが空気階段・鈴木もぐらと岡野陽一だという。
「山添と同時期にブレイクしたもぐらと岡野ですが、2人とも意外に“常識人”として有名です。パチンコなどギャンブルが好きすぎて借金を抱え、さらにヘビースモーカーで飲酒好きな部分が“クズ”としてピックアップされてきた2人ですが、仕事に対しては熱心だし、スタッフなどにも気が使える“良識派”です。過去には、2人とも遅刻グセがひどかったですが、最近ではマネージャーもしっかりと管理しているので心配もない。山添よりも安心して起用できるとオファーが急増しています」(民放関係者)
『キングオブコント2021』で優勝し、相方の水川かたまりとコンビでブレイク中のもぐら。今後は、個人でも大ブレイクが期待されているという。
「山添と違い、もぐらは常識人として知られ、扱いやすいことで有名。離婚をしたことでエピソードも増えたので、いまがピンとしても使いどきです。トーク力も高く演技もできるので、今後は“クズ芸人”としてもっとも注目株になりそうです。事務所も同じなので、山添の代わりにもぐらが横滑りする可能性が高くなります」(同上)
ブレイク間近というところで、大きな失態を犯してしまった山添。ほかの善良な“クズ芸人”たちにとってはチャンスかも?
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