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木村拓哉『教場0』の思わぬライバル…キムタクを桐谷健太が追い抜く可能性

木村拓哉『教場0』の思わぬライバル…キムタクを桐谷健太が追い抜く可能性の画像1
『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)公式サイトより

 今クールの春ドラマは、『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)と、『ラストマン―全盲の捜査官―』(TBS系)の一騎打ちがメディアを賑わせている。同じ刑事ドラマだが、視聴率については2桁をキープし続けている『ラストマン』に軍配が上がっている。

「『教場0』は、5月1日に放送された第4話も、世帯平均視聴率が9.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ・以下同)を記録。完全に行き詰まっている形で、正直今後は2桁視聴率に復活するのは難しいと言われている。フジテレビも、『まつもtoなかい』で元SMAPの中居正広と香取慎吾の電撃的な共演を実現させ、そのCMに『教場0』を宣伝するなど、さまざまな形でドラマをプッシュしている。ただ、Tverでの登録者数は増えるものの、なかなかリアルタイムで見る視聴者を獲得できていない状況です」(フジテレビ関係者)

 そんな『教場0』だが、『ラストマン』だけでなく、意外な“伏兵”の刑事ドラマに追い抜かれそうだとテレビ業界は騒然としている。

「テレビ朝日系で放送している『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』です。桐谷健太が主演を務める刑事ドラマで、2020年に放送された『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』の続編。前作は、桐谷と東出昌大でW主演のドラマでしたが、放送中に東出が例の不倫を報じられた。結果、注目度が上がればよかったのですが、東出ファンが離脱したことで視聴率が急落した過去がありました。なので、因縁深い作品であり、テレビ朝日社内ではあまり期待されたドラマではなかったんです。

 でも、蓋を開けてみれば初回の平均視聴率は8.4%で第2話は9.1%、第3話も9.6%と右肩上がり。最近のドラマでは、初回から視聴率が下がるのが一般的なだけに、好調をキープしています」(民放関係者)

『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』は、桐谷が演じる、体育会系気質で熱血の刑事・仲井戸豪太を中心に、出世欲が強くクールなのにどこか抜けている目黒元気(磯村勇斗)など、個性豊かなキャラが登場する。ほかにも、比嘉愛未、北村有起哉、古田新太、中村アン、吉瀬美智子など、演技派で癖のある俳優が勢ぞろい。

 さらに、『HERO』や『ガリレオ』(ともにフジテレビ系)など、大ヒットシリーズを手掛ける脚本家の福田靖氏が一味違う刑事ドラマに仕上げている。

「刑事、検事、判事と役職の違う職業にスポットを当てつつ、それぞれが信じる正義を貫くストーリー。とは言え、重厚な雰囲気ではなく悪ふざけやシャレの効いたセリフも次々と飛び出す。キャッチーで展開が早く、若い世代にもウケていて、視聴者層は幅広いのが特徴的です。また、『教場0』のように、スペシャルゲストに頼らない構成なので、継続して見やすい作りになっている。このまま最終回に向けて好調をキープする可能性が大きいでしょう」(同上)

 密かに話題を集めている『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』は、テレビ朝日社内でも評価が上がり、第2の『相棒』に育てると幹部も大喜びだとか。

「『相棒』に関しては、主演の水谷豊さんが高齢なこともあり、いつ終了しても良い状態です。テレビ朝日としては、『相棒』に変わる刑事ドラマを生み出したいところ。今年1月クールの『警視庁アウトサイダー』も人気が高く、続編の話もある。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』も、シリーズ化して、ゆくゆくは劇場版の制作も視野に入れているという話です」(テレビ朝日関係者)

 さらに、ドラマではそれぞれのキャラが印象深いこともあり、スピンオフ作品を作りやすくなっているという。

「このドラマの魅力は、主人公の豪太がたいして活躍しないところにある。回によっては、失敗ばかりで足を引っ張るだけのことも。その代わりに、磯村や古田などが演じる刑事たちがいい味を出しながら活躍する。これまでも、テレ朝はでは『相棒』や『ドクターX~外科医・大門未知子~』などでスピンオフドラマが人気を集めた。テレ朝はスピンオフを作るのがうまいですし、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』でも計画が進んでいるようです」(民放関係者)

 しかも、続編では出番がなかった東出にも、復帰のチャンスがあるのではないかと言われている。

「ほかの刑事ドラマよりもポップに作られている分、自由度が高いのも魅力です。そこで、今後は東出の出番があるのではないかと言われている。というのも、第1話で豪太が、東出の演じていたエリート検事・真島修平をほのめかすようなセリフを話している。遊び心があるドラマですから、もしかしたら最終回で東出を出演させるのではないか? という話もあります」(スポーツ紙記者)

 豪華な俳優陣を起用した『教場0』を、もしかしたら視聴率で上回ってしまうかもしれない『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』。まだ見ていない人も、今から追いかける価値はありそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/05/07 13:00
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