山下達郎、大瀧詠一のスタジオで坂本龍一と初めて会い「高校の同級生みたいな感じ」
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こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第107回目。今回は5月4日放送のNHK FM『今日は一日“山下達郎”三昧 レコード特集2023』の中で、山下達郎さんが坂本龍一さんについて話していた部分です。
ライブアルバム『IT’S A POPPIN’ TIME』について話していく中でこの頃、ほぼ固定のバンドメンバーとしてキーボードを務めていた坂本龍一さんとの出会いについて、杉浦友紀アナウンサーが質問します。布谷文夫さんの演奏メンバーとして行った大瀧詠一さんのスタジオで坂本さんと初めて出会ったと話す達郎さん。
「その時、坂本くんと初めて会って。彼は僕より1学年上の人なんですけど。世代が近いのと、ものの考え方が割と、高校の同級生みたいな感じなの。本当にだから、YMOができるまではとっても、そういう意味では仲良しだったんですよ。で、YMOで距離が離れましたけど。この頃は完全に僕のライブ……ライブっていってもそんなにコンスタントにはできませんけども。
そういう時は固定のメンバーでしたし。レコーディングは『GO AHEAD!』まではベタで坂本くんでやってました。だから話がとても合うので、毎日一緒にいたんですよ。その頃は。そのぐらい、本当に仲のいい友達だったんです」と、当時は坂本さんととても仲が良く、よく飲みに行ったりしていたんだそう。
さらに「達郎さんが考える坂本龍一さんのピアニスト、キーボーディストとしての魅力って、どういうところですか?」という杉浦アナウンサーの質問に対し、「あの人、やっぱりクラシックから始まった人で。クラシックでも、フランス近代なんですよ。ラヴェル、ドビュッシーっていう、そういうところは本当にいろんなことを教えてもらってましたし。僕もだから、フランス近代がすごく好きなので。そういう知識とか。あとは彼自身が持ってる、そういう音楽的知識と、こっちのいわゆるロックンロールの音楽的知識がやっぱり割とブレンドするっていうかな?
だから高橋幸宏さん対坂本くん。細野さん対坂本くんとか、そういうような意味で非常にクロスして。幸宏さんは僕と同じ歳だから。みんな同世代なんですよ。細田さんは6つ上だから、ちょっと上なんですけど。坂本くんは本当に……本当にだから高校で隣に座っているようなセンスですね」と話していました。
当時、坂本龍一さんをはじめ、村上“ポンタ”秀一さん、高水健司さん、松木恒秀さん、土岐英史さんなど凄腕のバンドメンバーたちとやっており、彼らの正確な演奏のおかげでシュガー・ベイブ時代のタイムが走り、突っ込みがちだったという達郎さんの癖が修正され、その後の長いキャリアを築く土台ができたとも話していた達郎さん。
その後、杉浦アナウンサーの選曲で達郎さんとキーボードを弾く坂本さんの掛け合いが収録されている『LOVE SPACE』のライブバージョンがオンエアーされたりと、亡くなった坂本さんのことをいろいろと思い出させてくれる、素敵なパートとなっていたのでした。
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