四千頭身はセルフプロデュースのプロ?聖人のような後藤拓実、絶妙なバランス
#四千頭身 #後藤拓実 #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
最近テレビで取り上げられる話題の一つが、お笑いトリオ「四千頭身」後藤拓実の「家賃が給料を上回った」との発言により「オワコン」として弄られ、テレビ出演がまた増えている事です。バラエティでの立ち回りは中央にいる後藤拓実が目立っており、グイグイ前に出るわけではないのに爪痕を残し、芸歴の短さを微塵も感じさせない事で異彩を放っています。
デビューは2016年で結成すぐに所属するワタナベエンターテインメントの一番上の事務所ライブ(草月ホール530席)に出演し、あれよあれよと負けを知らずに売れていきました。本人的には「M-1グランプリ」には決勝に出場出来ていないといった負けを感じているかもしれませんが、2017年には準々決勝に勝ち進んでいるので、ネタの仕上がりもとんでもなく早いということがわかります。
2019年には、石橋が何も喋らなく、たまに喋らない事を弄っていき、基本2人ベースで喋りをするという形を壊して3人の必然性を見出した漫才に挑戦し、準決勝に勝ち進んでいます。M-1グランプリの注目株、オズワルドですらも2014年に結成し2018年までは3回戦以上は勝ち進んでいませんでした。
そして、現在の立ち振る舞いも後藤拓実は焦りを見せるどころかイジリに対して、ちょうどいい返しをし、相方の都築拓紀と石橋遼大の喋る場が増えてきているようにも感じます。今まで後藤拓実以外の2人はなかなか見せ場を作る事が出来ずにいることがあり、後藤拓実だけの仕事も増えていきました。
しかし、今回の「オワコン」イジリで、この2人にもスポットが当たっています。最近個人の仕事が忙しくなってきたとの流れに答えるタイミングもあり、2人への注目もじわじわ上がってきています。
そして後藤拓実が自分も目立とうとするわけではなく見守って、絶対に邪魔をすることも自分が相方を振りにして目立とうとすることもない聖人のような存在でテレビ出演をし続けています。まだ26才という若さからくる余裕もあるのか、しかし決して尖っているわけでもなく後藤拓実は澄ましているように見え、相変わらずトークで瞬発力を発揮する場面を目の当たりにします。
4月29日放送のフジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」でも、ななまがり、とにかく明るい安村、フルーツポンチ村上が汗かいてボケているのに対して、四千頭身は全く汗をかいている様子がありませんでした。これがお笑い第七世代の戦い方なのかとも思わせてくれます。
実は、四千頭身をよく見ていると、都築拓紀がリアクションを取ったり喋ったりしている場面が多くあります。どれだけ都築拓紀が揺さぶられようが、メインとなる後藤拓実がどっしりしていることで、四千頭身というトリオが全く焦りを感じさせないような形に見えているのも、絶妙なトリオバランスなのかと思わされます。
石橋遼大も個人に振られるまで一切出過ぎた真似をしない神経も見上げたものです。四千頭身や石橋遼大のイメージを壊すような発言や動きは見せたことがありません。実はセルフプロデュースが凄くよくできています。じたばたしてなんとかテレビのオンエアにのるのもひとつのやり方ですが、自分を理解しながら発言することも、とても大事な事だったりします。
このトリオはセルフプロデュースのプロです。近い将来、都築拓紀や石橋遼大が1人の仕事で大忙しになる世界線も十分に想像できるので、潜在能力はまだまだ未知数です。これからの活躍を楽しみにしたい。
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