『だが、情熱はある』水卜麻美アナのナレーションに賛否…“本業以外”起用の功罪
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番組のカラーを決める大事な要素の一つがナレーションだが、これが時に物議を醸すことがある。たとえば「ナレーターを専業としていないタレントの起用」だ。
直近で視聴者の反感を買ったのが、4月21日放送の『豪華俳優陣が日本縦断 超!!弾丸グルメツアー』(TBS系)。23日から始まった日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(同)から主演の福山雅治、共演の大泉洋、吉田羊が登場して旅をしていたのだが、ナレーターを務めたのは同作に出演する人気タレント・王林だった。『日曜劇場』初参戦ということもあり、そのPRも兼ねてナレーターに抜擢されたのだが……。
「視聴者からは『聞きやすい』という声もあった一方で『王林ちゃんのナレーションに車酔いに似た感覚になった』『イントネーション気になりすぎてイライラしてくる』といった辛辣な意見もありました」(芸能ライター)
もともと津軽弁と標準語が混ざった独特のイントネーションが特徴の王林。通常のトークでは特に違和感を持たれないが、今回のナレーションでは、アダとなってしまったようだ。
ちなみに『ラストマン』では、福山雅治演じるFBI(米連邦捜査局)特別捜査官・皆実広見が来日中に滞在するホテルのバトラー(専属の客室係)・難波望海を演じていた。王林ははもともと「訛りキャラ」が持ち味なので、それが役柄にも生かされていたのだが、バトラーと津軽弁のアンバランスさを指摘する声もあった。
上記は特番だったが、レギュラー番組で「タレントナレーター」が起用されるケースもある。28日からゴールデンタイムに昇格する『それSnow Manにやらせて下さい』(同)だ。引き続きナレーターを務めるのは、13歳の子役タレント“ゆさぴょん”こと矢崎由紗だ。
「永野芽郁主演の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)では永野の幼少期を演じるなど、子役としてのキャリアは十分の矢崎。『それスノ』では囁くような声で、Snow Manメンバーの男くさい挑戦に癒しを添えています。これまではSnow Manファンにも受け入れられ好評でしたが、ゴールデンに移行し、番組を知らなかった視聴者がどう感じるのかには、一抹の不安があります」(同)
ナレーションにおいて声のトーンは大事なようだが、日本テレビの水卜麻美アナが若干「硬め」に声を出しているのが、9日から始まった日曜ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)だ。オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生をドラマ化したものだが、2人も親交のある水卜アナが「語り」を務めている。
「これも賛否があるようで、『水卜アナの感情がないようで深い感情のこもったナレーションがとにかく素晴らしい』『水卜ちゃんのナレーションも淡々としてて私は好き』と受け入れている視聴者もいる一方、『自分の場合、一番ダメに感じたのが“冷たい”水卜ちゃんのナレーション』『2話もおもしろかったけど水卜アナのナレーションが話を失速させてるっていうか邪魔してるように感じて視聴続けるか悩む』という厳しい声もありました」(同)
これまでもさまざまなナレーションを担当し、評価されてきた水卜アナ。『午前0時の森』(同)でも“感情を抑えめにいこうと決めた”と話していたが、評価は真っ二つのようだ。
いずれにしても、バラエティやドラマなどに新鮮味を与え、話題性も狙えるタレントのナレーター起用には、難しさもあるようだ。
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