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今期ドラマ“キムフク戦争”、視聴率は『ラストマン』がリードも『教場0』も負けてはいない理由

今期ドラマキムフク戦争、視聴率は『ラストマン』がリードも『教場0』も負けてはいない理由の画像1
木村拓哉と福山雅治

 福山雅治が主演を務め、大泉洋が“バディー”として脇を固めるTBS日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』。初回が4月23日に放送され、世帯平均視聴率が14.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)を記録した。

 4月期の春ドラマは放送開始前から、この『ラストマン』と木村拓哉が主演を担当する『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)の一騎打ちになると言われてきた。かつては、抱かれたい男1位を競ったライバルの福山と木村。今回は、同クールでドラマが放送されていることで、「キムフク戦争」が勃発しているのだ。

 現時点では、『教場0』の初回平均視聴率は12.1%、第2話が10.7%、さらに24日に放送された第3話が9.8%だったことを考えると、『ラストマン』が一歩リードしている。

「一部のメディアでは、日曜劇場をリアルタイムで視聴する習慣のあるシニアが多くついていると木村を擁護する意見もある。ただ、同じ日曜劇場でも、前作『Get Ready!』とさらにその前の『アトムの童』が1桁視聴率で苦戦したことを考えると、福山と大泉の人気はさすがといったところです」(スポーツ紙記者)

 『教場0』が視聴率で遅れを取っている要因は、ストーリー構成にありそうだ。

「第3話では、新人刑事の隼田聖子役で新垣結衣が登場した。前評判では話題になっていましたが、結果として数字を落とした。そもそも同ドラマは、木村が演じる刑事指導官の風間公親が、問題のある新人を鍛えて成長させるという構成。ネームバリューのある俳優が2話ずつゲスト出演する予定のようです。ただ、これが完全にワンパターン化。事件の謎解きは構成上、早めに解決させなければならず、刑事ドラマとしては面白みが少なくなっているんです。

 一方、『ラストマン』も超豪華ゲストが目白押し。第1話の犯人には、贅沢にも若手人気俳優の宮沢氷魚を起用。その上で2話では、アキラ100%や野呂佳代、TBSの田村真子アナを起用する意外な策に出たりと、ゲストの使い方がうまいですね。TBSも潤沢に予算を用意しているのでしょう」(スポーツ紙記者)

 しかも『ラストマン』は、さらなる視聴率アップを目指すべく、TBSが全社を上げてバックアップ体制を取っているという。

「TBSは『ラストマン』をシリーズ化し、第2の『相棒』(テレビ朝日系)にすると意気込んでいるんです。『相棒』は主演の水谷豊の高齢化もあり、来年でシリーズを終了するという話が出ている。そこでTBSは、『ラストマン』を『相棒』に続く日本を代表する刑事ドラマにしようとしています」(民放関係者)

 勢いづく『ラストマン』だが、もちろん『教場0』もやられっぱなしではない。4月末時点での見逃し配信サービスTVerの登録者数で、『教場0』は100万人を突破。過去に放送された『教場』『教場II』からの積み重ねがあるためではあるが、『ラストマン』はその半分の50万人ほどと、だいぶ差がついた形になっている。いまや局が重視するのは視聴率だけではなく、ネットやSNSでの反響も大きな指標のひとつとなる。やはりキムタクは強し、といったところか。

 『ラストマン』のネット人気がイマイチ薄いことについて、TBSは巻き返しの策を練っているという。

「『ラストマン』には、キンプリの永瀬廉が警視庁捜査一課の刑事・護道泉役で出演している。警察官僚の家系のサラブレッドという設定で、今後のドラマの重要や役割を果たす予定です。実は、この護道泉のスピンオフドラマの制作が水面下で進んでいるという話。TVerなどで配信する予定もあるようで、ネットでの人気も巻き返す可能性が高いでしょう。ちなみに放送中の5月22日には、キンプリからメンバー2人が脱退しますから、残留メンバーの永瀬の出演ドラマには多くのメディアも注目していますよ。22日前後の放送回はかなり盛り上がりそうです」(同上)

 デッドヒートを繰り広げる『ラストマン』。ライバルはと『教場0』ではなく、日本を代表する刑事ドラマとして君臨する『相棒』になりそうだ。最終回まで見守りたい。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/04/27 13:14
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