泉ピン子 vs 石井ふく子の「橋田ファミリーバトル」が最終局面へ!? ピン子の女優生命はいかに

　さる4月9日に放送されたTBS系スペシャルドラマ『ひとりぼっち ─人と人をつなぐ愛の物語─』。

　同作品を手がけたのは、同局が生んだ国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で脚本家の故・橋田壽賀子さんと長らくコンビを組んできた石井ふく子プロデューサーだが、その『渡鬼』の主演女優・泉ピン子が、芸能界の“育ての親”の一人といわれる石井氏から、“嘘つき村の村長”と三行半を突きつけられたことで、女優生命が危ぶまれている。

「石井さんがプロデュースした『ひとりぼっち～』は、橋田さんの追悼ドラマ。ピン子は、そのドラマにキャステイングされないどころか、事実上、主役の座を演歌歌手の坂本冬美に奪われた。ドラマ界の巨匠である石井さんに愛想を憑かされたピン子がドラマ界から消えるのは時間の問題でしょう」（放送作家）

『ひとりぼっち』は、嵐の相葉雅紀がTBSドラマで初主演を務めるとの触れ込みで、制作発表当初は女優の上戸彩が準主役とみられていたが、「実際は、相葉と坂本冬美が主役、という印象は否めませんでしたね」（ドラマ関係者）と評されるものだった。

「坂本は21年2月に、明治座で芸能生活35周年記念公演を行っていますが、その第1部の舞台『かたき同士』は橋田さんの脚本で石井さんが演出を担当しています。石井さんはその時の坂本の演技力を高く評価して、『ひとりぼっち』の主演を決めたそうです」（前出のドラマ関係者）

　今年2月、橋田さんの追悼ドラマ『ひとりぼっち』の放送決定と共に、主演の相葉ほか、上戸や坂本のキャスティングが発表された後、3月になって、『渡鬼』のレギュラーだった角野卓造、中田喜子、藤田朋子、野村真美、えなりかずき、石坂浩二（ナレーション）などの参加が追加発表されたが、そこに『渡鬼』を支えてきた泉ピン子の名前はなかった。

「このキャスティングについて、石井さんは『週刊女性』に取材に対して、今回のドラマに参加する『渡鬼』メンバーは、こちらから誘ったのではなく、“橋田先生にずっとお世話になったから、何か役に立ちたい” “セリフはなくてもいい、ギャラもいらない”と言ってきたから参加してもらった、と説明していますが、そのうえで、“ピン子さんからは、ひと言もなかったので出演していないだけです。外したわけではありませんので、文句を言われる筋合いはない”と言い放っています」（TBS関係者）

　それだけではない。石井さんは、ピン子が橋田さんの葬儀の様子や遺骨の一部をもらって海洋散骨したとマスコミに吹聴したことを“嘘”と断罪し、“嘘つき村の村長“とこき下ろしている。

「石井さんは“ご親戚でもないのに、橋田さんが希望なさらないことをやって、嘘も吹聴されたら問題になっちゃいますよ”とハッキリ批判されています。ピン子を追悼ドラマに出さなかったのは、まさにこれが理由でしょう」（前同）

　前出のドラマ関係者によれば、坂本を主演に抜擢したのは、橋田さんの死を冒涜したピン子への“しっぺ返し”ではないかという。

「ドラマを観た人ならわかると思いますが、坂本は実質、主演扱いです。このキャステイングに、女優としてのプライドだけは人一倍高いピン子のはらわたは煮えくり返っているでしょう。というのも、ピン子には、“自分が坂本の35周年記念公演をサポートしてやった”という思いが強いからです」（前同）

　前述した坂本の35周年記念公演には、ピン子も友情出演し、サポート役で公演を盛り上げている。

「ただ、舞台では息の合ったところを見せていましたが、舞台裏では坂本の演技や、彼女の楽屋に貼ってあったポスターにクレームをつけていましたからね。主演の座を奪われた、という思いを抱いても不思議ではありません」（舞台関係者）

　腹の虫が収まらないのか、ピン子は静岡県熱海市内にある橋田さんの自宅を橋田文化財団が売りだしていることに「勝手に遺産を整理するなんて、許さない」と噛みついている。

「財団の実権を握ってるのは石井さんです。彼女は橋田さんの意思を継いで、今後も橋田賞を存続していく考えで、その資金調達のため、橋田さんの自宅の売却を決めたのです。ピン子が許す・許さないの問題ではありません」（事情を知る元関係者）

　筆者は、ピン子が女優としてブレークする前から彼女を見てきたが、彼女の傲慢さと、人を惹きつけるための作り話は年々エスカレートしているように映る。石井さんにまで“嘘つき村の村長”と一刀両断されたピン子の女優生命は、いよいよ危ぶまれそうだ。

（文＝本多 圭）

本多圭（ジャーナリスト）

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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