カウアン・オカモト氏の「ジャニーズ性加害」告発が“利権化”
#ジャニー喜多川
一昔前であれば、このまま風化するのかもしれないが、大手メディアが扱わない世間の関心事を“大好物”とする人たちも……。
ジャニーズ創業者であるジャニー喜多川氏の性加害問題は、メディアにとって、「報道機関」として機能しているかどうかの試金石になってきている。通信社や一般紙などが報じ始めているものの、地上波では報道番組はおろか情報番組もほぼスルーの構えだ。
日本外国特派員協会の記者会見で顔出し、実名で被害を告発したことで、一躍時の人となっているのが元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏。4月18日には、「青汁王子」こと三崎優太氏のYouTube動画にも出演。さらなるジャニーズの闇を暴露してみせた。
カウアン氏は2012~16年までジャニーズ事務所に在籍。動画ではジャニーズJr.時代に見聞きしたエピソードとして、喜多川氏が他事務所の男性グループに圧力をかけていた可能性があること、ジャニーズ枠があるためオーディションなしに出演できたことなど明かしている。
「三崎氏が驚かされていたのは、ジャニーズタレントたちの私生活。港区のスイートルームを借りて、男女が入り乱れる乱倫パーティーを開いていて、しかも親密な関係になるのは、有名な女性アイドルグループメンバーが多かったといいます。さらに、『お薬系もけっこう聞きますね』とも語り、違法ドラッグの噂も耳にしていたそう。カウアン氏は4月12日にも三崎氏の動画に出演していますが、センセーショナルな内容であることから、2つの動画はいずれも100万再生回数近く稼いでいます」(芸能ライター)
また、早朝からお茶の間を驚かせたのが、4月20日にNHK総合で放送された衆議院千葉5区補欠選挙(23日投開票)の政治家女子48党の政見放送だった。
立候補者の織田三江氏は登場せず、なぜかカウアン氏のインタビューVTRが流れることに。内容はカウアン氏が喜多川氏から性的被害を受けたと語るもので、ワイドショーニュース番組風のテロップがつけられるなどの編集がされていた。
冒頭では「この政見放送は、政治家女子48党が自ら製作して提出したものを、そのまま放送します」とのナレーションがあったものの、約9分にもわたってジャニーズ問題が放送されていたことに視聴者からは、
《テレビという媒体がジャニーズ事務所に忖度して流せないことを、政見放送という枠で朝の6時から流れたことには大きな意味があると思う》
《「臭い物に蓋」という状況が、こういったちょっと過激な政党に一定の支持が集まる理由なんだろうな》
《NHK党も支持してるわけじゃないけど、これは凄いと思った》
《NHKで流れたことに意義がある。マスコミがスルーしてることもこういう形で表に出せるんだ》
《マスコミが大きく報じない異常さに辟易していたから今回についてはそのやり方はいいと思う》
といった声があがり、一定の評価を得ていたようだ。
「ジャニーズ問題をきちんと取り上げるべきという声はかなり強いため、今回の政見放送で政治家女子48党を支持する層はかなり増えたのではないか。おそらく、選挙のたびに同じ手法が使われるでしょうから、この問題はそう簡単には収束しないと思われます」(前出・芸能ライター)
再生回数や票が集まるという「メリット」があるうちは、カウアン氏に群がる人は後を絶たなさそうだ。
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4月12日に日本外国特派員協会で記者会見を開き、ジャニーズ事務所前社長・ジャニー喜多川氏(2019年死去)から「12~16年に15~20回ほど性的被害を受けた」と主張...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
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