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ジャニーズ×Twitterトレンド速報

ジャニーズ依存を深める“報道のTBS”、性加害告発会見でもまさかの対応

ジャニーズ依存を深める報道のTBS、性加害告発会見でもまさかの対応の画像1
TBS

 Sexy Zone、King & Prince、Travis Japanらを輩出した伝説の番組『ジャニーズJr.ランド』が、新番組『ジャニーズJr.ランドNEO』として約11年ぶりに復活。4月28日より隔週で、スカパー!の動画配信サービス・SPOOXで配信、CS放送のTBSチャンネル1で放送されることが決定し、ジャニーズファンの間で大きな話題となっている。

 同番組は「ジャニーズJr.のアミューズメントパーク」をコンセプトに、Go!Go!kidsら次世代を担うジャニーズJr.がさまざまな企画に体当たりでチャレンジ。かつて『ジャニーズJr.ランド』に出演していた先輩にアドバイスをもらいに行く「OB訪問」など見逃せない企画も予定され、エピソード2ではSexy Zoneの登場が発表されている。

 これを受けて、Twitter上のファンからは「ジュニランNEO予約完了、セクゾも出るみたいだし楽しみ!」「ジュニラン懐かしい……復活めでたすぎる!」「大好きだったから復活うれしいし、OB訪問は胸熱」などと歓喜の声が飛び交い、トレンドワードに「ジュニラン」「ジャニーズJr.ランド」が入るなど反響を呼んだ。

 同番組の放送を手がけるのはTBSチャンネル1だが、TBSといえば今月28日からSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』がゴールデン帯に昇格。さらに、山田涼介(Hey! Say! JUMP)を始め、長尾謙杜(なにわ男子)やジャニーズJr.らが出演する『王様に捧ぐ薬指』、藤原丈一郎(なにわ男子)が出演する『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』、永瀬廉(King & Prince)が出演する日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』と、今期のゴールデン・プライム帯のドラマすべてにジャニーズタレントを起用している。

 深夜帯でも、ジャニーズWESTの番組や、NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキをメインにした番組も、それぞれ内容やタイトルを変えながら長らく枠を継続。KAT-TUNの冠番組『KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン』なども放送されている。また、最近は嵐・櫻井翔がメインMCのひとりを務める『櫻井・有吉THE夜会』で、商品紹介のVTRにHiHi Jetsの猪狩蒼弥や美 少年の浮所飛貴らジャニーズJr.が登場。恒例の人気アトラクション番組『SASUKE』でも、Snow Manの岩本照やA.B.C-Zの塚田僚一らジャニーズ勢が常連出場者になっている。

 「ジャニーズとテレビ局の関係というと、かつては日本テレビがもっとも親密な関係にあり、フジテレビやテレビ朝日が続き、どちらかというとTBSは依存度が低い傾向にありました。ここ数年はジャニーズ事務所の影響力が若干落ちたこともあって、各局が以前ほど強い結びつきを求めなくなり、フジテレビに至っては今年1月期にジャニーズ事務所との間に確執がある元SMAPの草なぎ剛の主演ドラマ『罠の戦争』(カンテレ制作)を放送した。一方、TBSはそれとは逆にジャニーズ事務所との関係性を急激に深めています。他局がジャニーズと少し距離を取り出したのを見計らって、一気に“ジャニーズ利権”を手にしようとしているのではとも指摘されています」(ジャニーズに詳しい芸能記者)

 ジャニーズと関係性を深めれば深めるほど、テレビ局は「忖度」をするようになる。その象徴ともいえるのが、同事務所の創設者である故ジャニー喜多川氏による未成年タレントへの性加害疑惑だ。ほとんど「公然の秘密」のようなものだったにもかかわらず、長らくテレビや新聞などの大手メディアは沈黙してきた。

 だが、今月12日に元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で記者会見し、ジャニー氏から自身を含めた少年タレントたちが性被害を受けていたと告発したことで流れが大きく変わった。わずかな時間ながらNHKが夕方のニュース番組で会見の模様を放送したほか、すべての大手全国紙がウェブや紙面で報道。日本テレビなどジャニーズと関係が深い民放は、今のところ報道番組で扱ってはいないものの、自社のニュースサイトで映像付きで告発内容を報じており、業界の変化を感じさせた。

 しかし、こうした流れにTBSは逆行しているようだという。

 「会見では10台以上のテレビカメラが並び、各民放キー局のカメラも見られました。実際に地上波のニュース番組で扱えるかどうかは別にしても、一応は取材するという姿勢は見せたわけです。しかし、発売中の『週刊文春』(文藝春秋)は『“報道のTBS”は会見にカメラ出さず』と名指しで報じており、TBSに対して業界の内外で疑問の声が噴出している。『報道のTBS』を自称しておきながら、芸能事務所に忖度して報道を放棄したのだとしたら、報道機関としての存在意義すら危ぶまれそうです」(前出)

 ジャニーズ事務所はジャニー氏の性加害疑惑についてコメントを発表したが、ネット上では「何か言っているようで何も言っていない文章のお手本」などと揶揄され、説明責任を果たしたとは言い難い。そんな状況でジャニーズ事務所と「蜜月状態」になろうとしているTBSは、報道機関としてこの問題をどのように考えているのだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/04/23 13:00
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