「串カツ田中」と「スーパーカップ」が強力コラボ！ 串カツソース味のカレーカップ麺とは…

串カツソースで焼そば！「スーパーカップ大盛り 串カツ田中監修 串カツソース味焼そば」

　続いては、「スーパーカップ大盛り 串カツ田中監修 串カツソース味焼そば」254円（税別）。「串カツ田中のソース」を用いたソース味の焼そばなので、カレーラーメンに比べるとだいぶ正統派に見えます。実際のお店でも串カツソースを用いたソース焼そばがメニューにラインナップされています。

　串カツとかすうどんが売りのお店なので、串カツ田中には行ったことがあっても、うどんを差し置いて焼そばを食べる人は、実はそれほど多くないのではないでしょうか。

「串カツ田中のソース」のまろやかな味を中心としたソース味ですが、ほかに何種類ものソースが入っており、甘くて濃いソース味となっています。串カツの味を活かしつつも、ウスターソースの風味、そしてはちみつのような、漢方のような、甘みを伴った独特な風味が感じられました。

　なんの味なのか特定できなくてもどかしいのですが、串カツソースらしさを前面に出しつつも、それとは別の主張が感じられます。カレーラーメンもそうでしたが、ただ串カツソースを使うに留まらないところがスーパーカップらしいのではないでしょうか。

　麺は中太でストレート形状の油揚げ麺。噛み応えのあるスーパーカップらしい食感が特徴で、甘濃いソースに負けない存在感があります。

　最近の経済情勢により、カップ麺も値上げやコストカットが余儀なくされており、大盛タイプの商品も麺量が減らされているものが多くなってきていますが、今回はこれまでのカップ焼そばの大盛麺量である130グラム入っていました。

　具は、肉そぼろ、キャベツ、ニンジン、ネギの組み合わせ。カレーラーメンの具にキャベツが加わっていました。こちらもやはり串カツ感はゼロですが、大豆肉ではなく本物の肉が用いられています。

　お店の焼そばは最近リニューアルされ、かつお節が大量にかかっていたり、紅生姜がたくさんのっていたりするのですが、そのあたりはまったく再現されていません。串カツソース以外の味が強いことも含め、おそらくお店のメニューを再現する意図はなさそうで、「串カツ田中のソース」を使ったスーパーカップオリジナル色の強い焼そばでした。

「串カツ田中」のソースに独自の魅力を加えた2品

「串カツ田中のソース」を用いたカレーラーメンと焼そばのカップ麺2品でしたが、どちらも串カツソースの魅力を立てつつ、スーパーカップの自己主張もしている魅力的な商品でした。

　甘みを伴った独特な風味がある焼そばソースも魅力的でしたが、カレーラーメンのスパイス感の強さ、とろみのついたスープと中身の詰まった麺による重量感が素晴らしく、串カツ田中の魅力もさることながら、普通にカレーラーメンとしても個性的でおいしい商品です。

オサーン（カップ麺ライター）

カップ麺ブロガー＆ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern／「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん