トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 高評価「通販タレント」の共通点

島崎和歌子、ペナルティ・ヒデ…テレビ界で密かに評価を高める「通販タレント」の共通点

島崎和歌子、ペナルティ・ヒデ…テレビ界で密かに評価を高める「通販タレント」の共通点の画像1
島崎和歌子(所属事務所公式サイトより)

 地上波テレビにおける広告収入が減少した結果、増えていったと言われているのが通販番組だ。午前中、深夜、早朝など、さまざまな時間帯で放送されている。

「かつては、仕事が減ってきたタレントが通販番組に出るケースが多かったんですが、最近は必ずしもそうではない。旬の人気タレントが登場することもありますし、人気番組とコラボした通販番組などもあります。以前は、その枠を通販会社に買い取ってもらって放送する番組というイメージでしたが、最近は通販番組自体がコンテンツとなっている側面もあります」(テレビ局関係者)

 そんななか、通販番組によく出演しているタレントの評価も変わってきているという。

「特に業界内評価が高いのが、島崎和歌子さんとペナルティのヒデさんです。もともとバラエティでのスキルに定評がある2人ですが、通販番組で培った“プレゼン力”がスタッフに高く評価されているんです」(同)

 通販番組でのタレントの役割は、販売する商品の特長や魅力をプレゼンすること。そのスキルによって、商品の売上が左右されるのは言うまでもない。長く通販番組を担当している島崎やヒデは、そのスキルに長けているのだ。

「ロケ番組や情報番組であれば、いろいろなグルメを食べて、そのおいしさを伝える場面も多い。島崎和歌子さんなどは、そういったところで、通販番組で身につけたプレゼン力を遺憾なく発揮しています。スタッフにとって、あの島崎さんの安定感は本当に助かりますよ。どちらかというと、『オールスター感謝祭』(TBS系)に代表されるような平場でのトークスキルが目立つことも多い島崎さんですが、実はスタッフは彼女のプレゼン力を求めているんです」(制作会社スタッフ)

 ペナルティのヒデについては現状、通販番組がメインの仕事となっており、バラエティ番組に出演する機会は減っている。それでも、バラエティ番組に出演した際は、見事なプレゼン力を見せている。

「ヒデさんは残念ながら“旬の芸人”という感じではなく、ひな壇系の番組に呼ばれづらいというのは事実です。でも、先日は島崎和歌子さんとともに『王様のブランチ』(TBS系)で買い物ロケをしていましたが、家電に関するプレゼン力は相変わらずスゴかったです。しかも、和歌子さんと一緒だったということもあり、うまく通販番組あるあるを絡めていて、それもまた面白かった。通販番組が当たり前の存在となっている今だからこそ、“通販番組あるある”の価値も上がってくる。それを笑いにつなげられるヒデさんは、もっと仕事が増えてもおかしくない芸人さんです」(同)

 しかし、業界内評価が高くても、スタッフとしてはなかなかオファーしづらい状況もあるようだ。

「ここ数年“コア視聴率”を重視する傾向にあり、出演するタレントもできるだけフレッシュなメンツが求められるようになっています。和歌子さんやヒデさんは、アラフィフ世代のベテランということで、敬遠されなくもない空気があるんですよね。あんなにスキルがあって計算できるタレントさんはいないので、現場スタッフとしてはもっと使いたいんですけど、プロデューサーなど上層部の判断で若手タレントが出演するというパターンは結構あります」(同)

 しかし、通販番組のスキルを身に着けたタレントは、地道に売れ続けていくとも言われている。

「通常のバラエティ番組はある意味“水もの”ですが、通販番組は一度ハマれば何年感もそのポジションで重宝される。視聴率とはあまり関係ない番組なので、プレゼン力が高くて、商品をたくさん売ることができるタレントこそが求められますから。

裏を返せば、息の長いタレントになりたいのであれば、通販番組でのスキルを鍛錬したほうがいいとも言える。そこでスキルを極めたならば、評価も高まり、いろいろな仕事のオファーが増えていく可能性も高い。島崎さんやヒデさんについても、今後もっと売れていくのではないかとも囁かれています。そういう意味では、キャリアを長く続けることを視野に入れて、最初から通販番組での活躍を狙うタレントさんも増えてくるかもしれません」(同)

 芸能界も多様化が進み、その“売れ方”も人それぞれになってきている。地味な存在だった通販番組が、スターダムを駆け上がるための第一歩となる日も近い。

 

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/04/23 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画