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ジャニーズ性加害問題、朝日新聞社説「決して見過ごすことができない」に恥を知れ

パラアルペン日本代表でレイプ被害

 ひどい話があったものだ。日本障害者スキー連盟が管轄するパラアルペンスキー代表の20代のスタッフA子は、昨年就任したイタリア人ヘッドコーチ、ダリオ・カペリから何度もレイプされたというのだ。

 今年1月、スペインで行われた世界選手権遠征中、夕食が終わった後、A子に一緒に来るようにジェスチャーしたという。

 彼の部屋に連れ込まれ、無理やり抱きつかれ、「避妊具も着けずに挿入されました。行為が終わるとすぐに自分の服を着て、私の服は投げるように渡してきました」(A子)

 彼女のブーツを持ち去り、それを取りに来るようにいって、また同じ行為に及んだというのである。

 A子は、旧知の選手に相談し、選手らが強化本部長の大日向邦子に報告。事態を重く見た(そりゃそうだろう)大日向は、ダリオに対してチームを離れるよう伝えたという。

 そこまでの対応は早かったが、A子が被害届を出して刑事事件にすることも考えているというと、連盟から、届を出すと聞き取り調査などで半年は帰国できないといわれ、諦めたという。

 帰国後は、連盟の弁護士とカウンセラーとの面談があっただけで、何の連絡もなかったそうだ。

 連盟からは「心の中に留めておいてほしい」と口止めされたというのである。

 文春が連盟に聞くと、「本人の意向に基づき被害届を出さなかった」と回答したそうだ。

 だが、A子は「連盟には早く事実を公表して欲しい。もしこのまま彼が他の国のコーチとなれば、同じことを繰り返す恐れもあるわけですから」

 この国は、女性がレイプされても「穏便」に済まそうというどうしようもない国である。

 

 さて、山梨に初の選抜の優勝旗を持ち帰った山梨学院高校は、誇らしかっただろう。

 だが、好事魔多し。

 監督の長男の言動が問題になっていると文春が報じている。

「見学に行くと、部長はノックの練習でミスした選手に対して、『お前の親がダメな奴だから、そんな守備すんだろ!』などと暴言を吐いていました。彼の問題行為の数々に選手も保護者も傷ついています」(現役部員の保護者)

 この名門野球部を率いているのが吉田洸二監督(53)だ。

「吉田監督は長崎の県立清峰高校監督として五度も甲子園に導き、二〇〇九年には選抜優勝を果たした名将です。実績を買われて一三年から自らの出身大学の系列校・山梨学院の監督に就任しました」(スポーツ紙記者)

 その監督を支えている部長が、今大会でも親子鷹として注目を集めた吉田健人(26)で、監督の長男だという。

「うちの子からは、練習中に『お前はバカだから俺の言葉が通じない』、『お前みたいなゴミはいらない』、『お前ら寮で皆殺しだからな』などと、普通の感覚ではありえない言葉で面罵されると聞いています。実際私も見学中に『ボケ』『カス』と汚い言葉で選手らが部長に罵られているのを目の当たりにしました」(同)

「私が昨年、練習を見に行った際、部長が選手を罵倒していました。保護者仲間の中には『何をされているのか心配だから、毎週のように練習を見に行っています』と私に明かした親御さんもいます。一方で、部長の言動を見ていられなかったからだと思いますが、現在大学一年の代の親御さんが、ほとんど見学に来なかった時期もありました」(別の保護者)

 さらに、吉田部長は寮で暴力をふるい、「訴えてみろ」「俺が勝つ」「親をぶっ殺してやる」などと部員を脅しているともいうのである。

 吉田部長を文春が直撃すると、「一切ない」といい、保護者たちが嘘をついていると? と聞くと、「そうじゃないですか。どうぞ。記事をやれるもんなら、やってみて下さいよ」と嘯いたそうだ。

 父親の吉田監督も、「(暴力など)ないと思いますよ」と答えている。

 学校側も、「事実無根」だといっているが、事実関係を調べたのだろうか。野球部員たちは、部長や監督の機嫌を損ねたら、レギュラーになれないかもしれないと怯え、いい出せないのではないか。

 ジャニー喜多川“事件”と同じように、絶対的な権力を持っている人間に歯向かうことは、夢を諦めることにもなりかねない。

 だからこそ、絶対権力者は自制しなければいけないのだが、山梨学院野球部でも同様のことが行われているような気が、読後、してしまうのだが。

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