トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 疑惑の都議、NHK番組出演の間の悪さ

「区の財産の私物化」疑惑の都議がNHK番組で放ったコンペの“証拠”とは

「区の財産の私物化」疑惑の都議がNHK番組で放ったコンペの証拠とはの画像1

《やまざき一輝は都議4期で培った経験と実績で、江東区を前に進めます。江東区の未来を創るため全力で働いてまいります》

 そう自身のツイッターで意気込んだのは、東京都江東区長選に自民の推薦を受け、無所属で立候補する都議4期目の山崎一輝氏だ。だが、この世襲劇に対して、一輝氏の“資質”をいぶかしむ声が大きいようだ。

 江東区は近年、急速に開発が進み、東京2020オリンピックでも10カ所の競技会場が整備され、隅田川と荒川、東京湾に面し、あの豊洲新市場を有す、賑わいをみせる東京のおしゃれでリッチな注目エリアのひとつ。

 そんなホットな区で、いざこざの中心にいるのがこの一輝氏と、その父で4月12日に死去したことが報告された山崎孝明前区長なのである。

「江東区では以前から、山崎孝明氏が4期、区長をつとめており、長期政権化と権力の集中に対する批判が噴出していました。同地にある施設を利権で利用していた疑惑がでたらなおさらです。息子の一輝都議に世代交代するみたいなことがあっては、と思う人もすくなくない」(江東区民)

 親族が作った地盤を丸ごと継承することは、地方政治界隈ではよくある話だが、こと東京都や江東区では簡単には行かなさそうだ。

 山崎親子も例に従い、予約が取れないと有名なゴルフ場『若洲ゴルフリンクス』(江東区)を優先的に利用していた疑惑が指摘されている。

『フライデーデジタル』(講談社)の一報によると、“100回電話してもつながらない”と毎度予約希望が殺到している、東京都の所有である件のゴルフ場を、山崎親子は優先的に予約させてくれる人物を介し、かなり頻繁に利用実績(または予約)があるという。

「東京23区の区長会会長と江東区ゴルフ連盟の会長を孝明区長は努めていたので、そういった背景から、なんらかの力が動いたのでしょう。それだけでなく、息子の一輝氏も便乗していたとなれば、都の施設を家族で私物化しているといっても過言ではない。常習化していたとなれば、そういうことを平気でする人という印象が残る。予約をとろうとしている人たちから不公平だと不満がでるのも当たり前です。さらには、江東区民を対象にした80人規模のコンペを孝明区長が開いていたというから、選挙活動に利用していたのではと疑惑も続きます」(社会部記者)

 騒動の渦中に孝明区長の体調が悪化し引退を表明、さらに他界してしまったことから、問題をクリアにするよりも先に、後釜を埋めるべく息子は立候補を表明した。

 一輝氏は、大した問題じゃないと吹き飛ばしていく気なのだろうか?

 そんな中、NHKの番組で一輝氏がゴルフコンペに参加する姿を取材していたという証言も。

「2018年1月に放送された『ドキュメント72時間』の中で有名パン屋に買い物に来ていたのがまさかの一輝都議でした。しかもそこでインタビューを受け『明日のコンペの参加賞にパンを購入しに来た』と応えているんです。政治家がプライベートなときに平気で地上波放送に出てしまうのんきさ、しかもゴルフのコンペという発言をしてしまって放送に乗ってしまう間の悪さには冷笑ものです」(同前・記者)

 東京江東区に生まれ、東海大学体育学部体育学科中退後、会社員、父・孝明前区長の秘書を経て東京都議会議員になった一輝氏。

「大学中退後、一度は地元の企業に就職しましたがこちらもすぐに辞めて父親の秘書になっています。つまり会社づとめの経験はほとんどないと言える。顔はさわやかですが、都議会でも原稿の漢字を読み間違えたりするなど、なかなかに頼りない人物として有名、今回の件で支援者も手を引く人が多いようですね」(大手紙記者)

 父が育てた地元の分厚い基盤から、一輝氏は新区長に有力視されていたものの、信頼で築かれた区民との絆は、OBへ向かっている。

 荒れ模様区長選、どうなるか。

 

 

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2023/04/17 02:38
ページ上部へ戻る

配給映画