『ニンジャ VS シャーク』予告編、気合い入り過ぎじゃね?
#映画 #ショウムライター
一応さ、
念の為さ、
とは言えいやそらおっさんだってもうこないだの誕生日で39よ? アラ(around)フォーどころかニア(near)フォーだし何ならスン(soon)フォーだっつう所なのよ? 当たりめえじゃんかそらねえこんな事聞くのなんて野暮だっつうのぁとっくのとうによ? 分かってんのよ?
でもほら、
一応、さ、
念の為、さ、
あの終わり方って事ぁ続編が決まっとるっちゅう事でいんすよねエクストリームさん?
さあ、先日随分と自分勝手な理由(こじつけ)により「サメの時代は終わった」なんてのたまっちゃあいましたけんども結果サメの時代は終わってねえどころかサメがロボ(人型兵器)化して巨大カブトガニと戦うなんてステキ過ぎる展開を見せてくれた『キラーカブトガニ』(https://killer-kabutogani.com)の衝撃を経ての掌返しも甚だしいサイコー(psycho)な配給会社エクストリームの新作『妖獣奇譚 ニンジャ VS シャーク』( https://ninja-vs-shark.com )である。
過去色々と書かせて頂いている映画ネタでは基本、おっさんは予告編と公式サイトをなるべく見ない様にしており本作も然りで鑑賞に臨んだ。そして本編鑑賞を終えてから、予告編を観た。
予告編、気合い入り過ぎじゃね?
何なのだあのわざとらしいフィルム調のエフェクトとわざとらしい英語のナレーションは(ちゃんと丁寧に”サメの時代は終わらない”としっかりボケの回収もしている)。
そんな本編に一切関係ない誇張に次ぐ誇張で本編がさ、も本当に”スピルバーグも驚く(公式サイトの煽り文句より抜粋)”内容であるかの様な予告編がこれまた実にホラー/スプラッターらしいツボを押さえたサイコーの作りだったので、これからも予告編はこの方向でお願いします。
そしてこの”スピルバーグも驚く”という誇張は、1964年エスビーカレーのテレビCMのキャッチコピーで使われた”インド人もびっくり”と同じノリであるので決して深く考えてはいけない。きっと広報さんの友人の苗字がスピルバーグさんであっただけの事なのだろう。
これだけだとあたかも予告編>本編であると捉えられてしまいそうであるが、違うのだ。本編は予告編とは全く、違うのだ。いやニンジャとシャークが戦う話である事は寸分違わぬのだが、本作は稀代の名キャラにして最強の女忍者である、
百園菊魔
様の映画であるのだ。
海沿いの村に突如として打ち上がる祟りめいた惨殺死体が全ての始まりであり、そこから主要登場人物それぞれのあれこれ、そして村を陥れんとする邪教集団の存在などが明かされる。
流れの用心棒を稼業とする主人公・潮崎小太郎に手篭めにされた挙句、報復に現れた亭主まで目の前で小太郎に首を刎ねられるという悲劇に襲われた未亡人、愛する亭主の首を埋葬せんとする所に、菊魔様はスクリーンに舞い降りるのだ。華麗に、そして過剰に。
菊魔様がお持ちになられていた主人公の人相書きを見て”コイツが! ウチの亭主を!”と泣きつかんばかりの未亡人の頸動脈に鮮やかなる刃の一閃! 何とも哀れな最期であるが、菊魔様が”お前もコイツを知っているのかい!”となった途端、逆上してしまったのだから仕方がない。そしてその瞬間の表情の豹変っぷりが凄まじく特に目の演技の過剰な事たるや。やっぱ忍者ともなると心技体がパネェのは勿論の事なのできっと常人の何倍もの眼筋の訓練鍛錬も積まねばならなかったのであろう。つうか顔面がマジで凄過ぎて、それは最早忍法であったしその忍法がおっさんのハートを貫いたのである。そう。華麗に。そして過剰に。
何と菊魔様、実は里の抜け忍であった小太郎を始末するべく追ってきた孤独な殺し屋であり、しかもどうやら小太郎の許嫁的な間柄であるとの事で、おっさんは組抜けが重罪である事はよく知っているのだが、そんな事よりあの菊魔様をほっぽり出すだなんて、これは許し難く万死に値(余談ではあるが菊魔様の一人称は”アタイ”であり、そこも萌えポイントなのである)する行為である。
菊魔様、さっさとやっちまって下さい。俺が代わりになります!!!!
そこから何やかんやあって遂に小太郎は、自らの出自を村人に明かし邪教集団とのラストバトルへと臨むのだが、そちらが混戦極まる中で遂に、菊魔様もバトルフィールドに舞い降りるのだ。華麗に。そして過剰に。
様々な感情のもつれ、そして小太郎が抜け忍となった元凶そのものが菊魔様の仕業(でもそれは小太郎の為であった訳であるしあの菊魔様に謀略をはかられてそれをむげにするだなんてやっぱり小太郎は万死に値するぜ)であった事が、熾烈を極める一騎打ちの中で語られる。
小太郎の精神的な動揺に菊魔様優勢かと思われたが、遂に小太郎も自ら封じていた忍術で対抗する事を決意。そちらが予告編18秒の”大噴火術!!”というシーンなのであるが、そこから先、ホラー/スプラッター(というよりも本作はグロい特撮アクション映画であるのだが。まあ特撮言うてもサメはCGなんすけど)映画に登場する主人公の仇敵たるキャラクターの最期としてサイコーのカタルシスが演出されるのだ。華麗に。そして過剰に。
確かにサメは早えし巨大化もするし水陸両用だったしラスボスだったしでも全部CGだったけどそれもツボを心得たCG感だからサイコーだったけれども菊魔様のあの最期こそがこの映画のピークポイントでありおっさんは声を上げたよ。”サイコーだ!!”と。
その華麗に過剰な稀代の名キャラにして最強の女忍者百園菊魔様のもう一度繰り返すが華麗に過剰なその最期、是非ともスクリーンで体験して頂きたい次第だ。
※以下ネタバレ
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小太郎(こちらは里を抜けたが故の偽名であり本名は忍者っぽい名前であったが忘れた)が放つ大噴火術は「餓狼伝説」のテリーのパワーウェイブつうかギースの烈風拳つうか『らんま1/2』(小学館)の良牙の爆砕点穴つうかそんな感じの必殺技で、それを受けた菊魔様の身体が何と華麗に過剰に四散するのである。
おっさんはそれに同社配給で記事も書いた真・事故物件シリーズの”せーの!”や国産カルト映画の金字塔『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』の”おかーさーん!”を重ね大歓喜で大爆笑で即ち”サイコーだ!”となった訳だ。
つうかトンデモ忍者が爆散するという様はまんま「モータルコンバット」のフェイタリティであったのでおっさんはゲームのイントネーションよろしく”FATALITY!”と絶叫したのが正しい所。いやマジモータルコンバットだったよ。サイコーだったよ。サメが霞んだよ。
取り敢えず邪教の教祖はまだ生きてるっぽいし菊魔様もゾンビ女にチューされてたから何かまだ生きてるっぽいんすよね。だから続編やりますよね。また菊魔様に会えるんすよね。あと序盤にヒロイン沙代を力ずくで犯そうとしてたドスコイ君(役名が分からなかったので勝手にそう名付ける事にした)は派手に死んでくれるのかと期待してたのに、あっさりフェードアウトでしたので続編は是非ともドスコイ君の再登場、そしてサメが霞む程の大活躍も期待しています。
いっそ続編は共に小太郎に恨みを持つ菊魔様とドスコイ君が手を組んで何故かそん時はしっかりドスコイ君も忍者になっててそれで小太郎に立ち向かうんだけど負けてそんで仲良くなって仲間になって3人で邪教の本拠地を壊滅させるっつう方向で如何でしょう。
イケメン美女デブのトリオとかめちゃ美しいじゃないすか何なら斬新じゃないすかこれで行きましょう集客見込めます。ついでに3人1組はナルトのスリーマンセルっぽいからナルト好きの集客も見込めます。
サメは水陸やったんで今度は空飛ばしときゃ大丈夫す。サメが空飛ぶ映画なんて観た事ないすよ世界初すよこれはマジでスピルバーグも驚くっすよだからインバウンドからの集客も見込めるんすよこれしかないっすよこれで行きましょう責任はとらないけど。
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