ジャニーズは、タッキー事務所を潰しにかかるか? 幹部は「誰それ?」
#ジャニーズ #城下尊之
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――3月31日に、ジャニーズJr.の「22歳定年制度」がスタートしました。この制度は2021年1月に発表されたもので、満22歳になって最初の3月31日までにJr.本人と事務所が話し合って、活動継続の合意に至らなければ活動を終了するというもの。正式な発表はありませんでしたが、今回15人以上が退所したと見られています。
城下 Jr.の在籍数は約200人。その中には一生懸命な子もいれば、それほどでもない子もいる。事務所としても全員の面倒はみきれませんから、定年制は致し方ありません。Jr.は先輩グループのバックダンサーとしてコンサートに出演し、途中でJr.コーナーなどで出て来ることもありますが、その中で目立つ子、ファンから人気が高い子は、実験的にユニットを作ってJr.だけでコンサートをさせたりする。
King & Princeなんて、Jr.時代の「Mr.King」「Mr.Prince」の時からチケットの争奪戦となっていました。だからデビューすれば絶対に売れるとわかっていた。そうやって次の世代のアイドルグループを作ってきたわけです。
売れる見込みがなければ、事務所としてもデビューさせることは難しい。とはいえ面倒見がいい事務所なので、定年制に該当する子については裏方も含めて将来の相談には乗ると思います。実際に、過去にJr.をやめてマネージャーや振付師になった人もいます。
――その定年制を作り、2022年10月末でジャニーズ事務所を退社した滝沢秀明は、3月21日、新会社「株式会社TOBE(トゥービー)」を立ち上げたことを発表しました。
城下 新会社発表は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が盛り上がっていた頃。タイミングとしてはあまり目立たないように発表したのかもしれませんが、滝沢さんについては「退所から半年ほど経ったら何か動きがあるだろう」と多くの業界人が予想していたので、事務所設立は特に大きな驚きはありませんでした。
滝沢さんはこれまでも舞台の演出を手掛けてきました。今後も、お芝居あり歌ありダンスありの豪華なエンターテインメントショーをプロデュースしていきたいのでしょう。
――一部報道では、現役のジャニーズタレントが事務所を辞めてTOBEに参加するのではないかと伝えられています。
城下 それはないと思いますよ。King & Princeや三宅健さんのような中堅やベテランはわざわざ行かないと思いますし、滝沢さんにデビューさせてもらった恩義があるSixTONES、Snow Manも、絶好調の今の状況をわざわざ変えることはないでしょう。ジャニーズにいればドームツアーなど大きな世界で活動できますから。
ただ、定年制に該当する子、ずいぶん前に退所した子で一生懸命活動な子、なおかつ滝沢さんがいいと思う子がいれば、将来的にTOBEに参加する可能性はなくはない。滝沢さんはまじめで一生懸命な子が好きですから。ただし、ジャニーズの受け皿のために会社を設立したわけではありませんから、幅を持たせて違う方面からも人材を獲得していくでしょうね。
――TOBEをジャニーズは潰しに来ますかね。
城下 滝沢さんが退所したばかりのころ、業界人が「タッキーの件なんですけど⋯⋯」と電話したら、幹部が「誰それ?」と言ったという話があります。
でも、ジャニーズとしては、滝沢さんが会社を設立したことで困ることはありません。ジャニーズは大規模のコンサートツアーができるように、毎年大きな会場をしっかり押さえています。動員力のケタが違う。
ですから、滝沢さんの活動はなんの問題もない。もちろん、遠い将来にどうなるかはわかりませんが、今のところは滝沢さんの事務所は対抗するものではなく、関係が悪いわけでもない。ジャニーズとしては何も気にしないでしょうね。
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