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『ジェシカ美術部』スタートの真空ジェシカは売れっ子ルートに入ったのか?

『ジェシカ美術部』スタートの真空ジェシカは売れっ子ルートに入ったのか?の画像1
『ジェシカ美術部』(テレビ朝日系)公式サイトより

 真空ジェシカの冠番組『ジェシカ美術部』(テレビ朝日系)が4月4日深夜にスタートした。真空ジェシカの2人がさまざまなアートを学び、ネタに取り込んでいこうという内容で、2022年テレビ朝日に入社した元芸人の夢屋まさる(本名・鈴木優)が構成・企画を担当している。

 2年連続でM-1グランプリのファイナリストとなるなど、ネタについてはすでに高い評価をえている真空ジェシカにとっては、地上波テレビでの初レギュラーにして初冠番組となる。

「一昨年のM-1グランプリで決勝戦に進出してから、バラエティ番組での露出も増えている真空ジェシカですが、当初はボケの川北茂登があまり空気を読まずに、仕込んできた小道具などを使ってボケまくるということで、扱いづらいと言われることもよくありました。でも、最近では徐々にバラエティに慣れてきたのか、川北のボケが原因でヘンな空気になることも減っています」(制作会社スタッフ)

 毎年のM-1グランプリファイナリストが登場する『相席食堂』(ABCテレビ)の「街ブラ-1グランプリ2023」(2023年2月放送)でも、バラエティ番組における素質をしっかり見せつけた。

「ツッコミのガクの地元である横浜の綱島に、真空ジェシカの2人が訪れるというロケだったんですが、前半は川北がボケまくって相変わらずの展開だったのに、後半になると家族との関係がうまくいっていないガクにスポットを当てて、川北がまとめ役に回るという、これまでの真空ジェシカにはあまりなかった流れになりました。スタジオの千鳥もそんな川北を見て感心していましたし、バラエティスターになりつつある真空ジェシカの一面が垣間見られました」(同)

 いわば、川北の“まともな部分”も見え始めている真空ジェシカ。さらに、ガクをイジる流れも増えてきている。

「定番になっているのが、“川北がボケまくるのはガクのせい”みたいな流れにして、ガクをイジるという展開です。ひな壇に多くの芸人がいるようなバラエティ番組では、ボケの人をイジるよりも、ツッコミをイジりまくるほうが確実に笑いになる。そのイジりのターゲットとしてガクが機能し始めているということです。

 ツッコミは責められれば責められるほど輝きますし、周りの芸人からも愛される。ガクが輝けば、川北も安心してボケられる。まさに真空ジェシカの2人は、すごくいい循環に入っています」(構成作家)

 ツッコミが輝き始めてブレイクしたコンビは数多い。かつてのM−1チャンピオンであるフットボールアワー、ブラックマヨネーズ、さらに千鳥、最近では見取り図なども、近いケースだ。

「ガクは、フット後藤や千鳥ノブのように“しっかりしたツッコミ”というよりは、“困惑するツッコミ”なので、ちょっとタイプが違う。しかも、ブラマヨ小杉のようなパワータイプでもなく、どちらかといえば“センス系”ではあるものの、そこまで強く主張するわけではない。

 ちょっと弱めなイメージですが、だからこその個性がある。お笑いコンビはツッコミが愛されないとなかなかブレイクできないというのが基本ですから、そういう意味では真空ジェシカはブレイクのパターンに入ってきていると思います」(同)

 今年の年末のM-1グランプリはもちろん、バラエティ番組での真空ジェシカの大活躍にも期待だ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/04/13 09:00
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