山川ひろみが、さらなる飛躍の〝ステージ〟へ
2008年にデビュー以降、俳優・グラビアアイドル・モデルとして活躍してきた山川ひろみ。
高校生の頃からモデル活動を始め、07年、高校2年生のときに受けたある大手芸能事務所のオーディションが役者の道を歩む上での転機となっていると振り返る。
「そのオーディション自体は最終審査で落ちてしまったんですが、面接で初めて本格的な演技を経験し、本気で俳優の道を志すようになりました。後に、その事務所の方にアイドルとしてスカウトされ、俳優をやりたいと申し出るも『演技未経験の18歳でいきなり俳優デビューは、正直うちでは難しい』とも言われて厳しい現実も知って……。
当時、お声がけいただいていた別の事務所の方に相談して、作品のオーディションを紹介してもらったことが、デビューの直接のきっかけです」
初舞台で主役の座をつかみ、その後さまざまな舞台作品で主要キャストとして起用されると、人気俳優として知られるようになる。なかでも舞台作品『絶対青春合唱コメディ SING!!! -空の青と海の青と僕らの学校-』のヒロイン役は自身にとって当たり役となった。
「この役もオーディションを受けて勝ち取りました。観客の熱量や反応が直接伝わってくるライブ感が舞台ならではの大きな魅力ですが、役を現実に引きずりやすい点は大変なところです。
映像作品と違い、カットがかからない舞台は、基本的に最初から最後まで素の自分に戻ることなく、役を演じ切らなければならないので」
13年にはオーディション番組『アイドルの穴~日テレジェニックを探せ!~』(日テレ)に出演。審査員特別賞獲得を機に、バラエティやグラビアの仕事も経験した。
「デビュー当初はお芝居以外のお仕事にずっと苦手意識がありました。台本のない素の自分で勝負する自信がなかったんです。でも、今は観ていただく方に楽しんでいただくという意味では、グラビアやバラエティの仕事も演技と通じる部分があるなと思っています」
モデルにバラエティと、自身を魅せるという表現において、さまざまな経験を重ねてきた山川。雑誌の表紙も飾っている。もちろん俳優という仕事においても、実力と自信がつき、意識の変化が起きている。
「やる気だけで業界に飛び込んだ頃は『自分の演技を多くの人に認めてもらいたい!』って気持ちも強かったんですが、俳優って裏方に多くのスタッフさんがいて初めて成り立つお仕事なんですよね。セリフの一言や、衣装のコーディネートやダンスの振り付けひとつずつにも意図が込められていて。
私もこのお仕事を続けてきたなかで、クリエイターさんの思いや意図をより深く考えられるようになったと思います。それを最大限汲み取って自分の持ち得る力でお客様へ伝えることが、自分の役割という意識は常にありますね」
22年にはインスタグラムのアカウントも開設。モデル活動の写真などを投稿している。今後はさらなる飛躍の〝舞台〟へと、熱い思いをたぎらせる。
「いろんな活動に挑戦して、ジャンルを問わず『山川ひろみの作品なら間違いないよね』と、言っていただけるような女優さんになれたら」
舞台仕込みの実力派女優である彼女。その演技をお茶の間やスクリーンで楽しめる日も近そうだ。
山川ひろみ(やまかわ・ひろみ)
5月13日生まれ。東京都出身。高校3年の夏に女優デビュー。日本テレビ系『アイドルの穴~日テレジェニックを探せ!~』で製作委員会特別賞受賞。舞台『絶対青春合唱コメディ SING!!! -空の青と海の青と僕らの学校-』(新国立劇場 他)ではヒロインを好演。現在は制服ブランド「CONOMi」イメージモデルを務めるなど、多岐にわたり活動している。
Instagram:@hiromi_yamakawa_
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