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『ヒルナンデス!』視聴率低下でも安泰&『ぽかぽか』がライバルになれない裏事情

『ヒルナンデス!』視聴率低下でも安泰&『ぽかぽか』がライバルになれない裏事情の画像1
番組公式サイト」より

 『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の視聴率が微減している。3月7日の放送では、個人視聴率1.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯視聴率3.8%を記録してしまった。

 「月曜日から金曜日までの帯番組なので日によってバラつきがあるのは仕方ないですが、個人で2%台には乗せておきたい。欲を言えば、2%台後半は堅持しておきたいところです」(テレビ業界関係者)

 ちなみに3月7日は、チョコレートプラネットとHey!Say!JUMPの八乙女光と有岡大貴が“修学旅行生”として各地に出向く人気企画「男だらけの修学旅行」で、長崎佐世保を巡っていた。

 「翌週14日には、この長崎旅の後半が放送され、こちらは個人2.0%、世帯3.9%と、かろうじて個人2%台に乗せました」(同)

 『ヒルナンデス!』の低調ぶりは、1年前の同時期と比べると明確だという。

 「2022年4月4日の放送は個人3.1%、世帯5.8%でした。翌5日は個人2.7%、世帯5.2%と、個人で3%前後は獲得しています。さらに、その前年2021年の同時期も、個人約3%、世帯5%台後半はマーク。そこから視聴率が下がっている原因は、メインターゲットであるF2(女性30~49歳)の減少にあります」(同)

 2021年3月24日の放送は個人2.8%、世帯5.6%で、F2視聴率は5.1%だった。ところが、今年3月6日のF2視聴率は2.4%と、なんと3ポイント近く下がっている。いったい“お客様”はどこへ消えたのだろうか?

 「当時の裏番組を見ると『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)、『ひるおび』(TBS系)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)とニュース・ワイドショー系が居並んでいる。ただ、F2層に強い番組はなく、『バイキングMORE』が日にもよりますが、せいぜい1%台後半~2%台後半でした。余談ですが、月曜日が最も強かったです。現在、フジテレビはハライチと神田愛花が司会のバラエティ『ぽかぽか』を放送していますが、F2視聴率は1%をうろうろしており、ライバルとは言い難い。つまり、F2視聴率では今も『ヒルナンデス!』が一強状態であることに変わりないのですが、残念ながら自滅しているような状況です」(同)

 2011年3月から始まった『ヒルナンデス!』。それまで同枠では、みのもんたが『午後は○○おもいッきりテレビ』『おもいッきりイイ!!テレビ』』、中山秀征が『おもいッきりDON!』『DON!』と、主に健康情報などを扱う番組が放送されてきたが、それを一新。生活情報という路線は引き継ぎつつ、ジャニーズアイドルやお笑い芸人などを投入し、“枠”が持つイメージの脱却に成功したかに見えた。

 「スタート当初は、南海キャンディーズ・山里亮太が進行を務めた買い物企画『3色ショッピング』や、初代アシスタントの水卜麻美アナのブレイクで一躍知名度を上げましたが、続くアシスタントの梅澤廉アナ、滝菜月アナ、また篠原光アナにはスポットが当たらず不発。さらに、やはり12年経つと、新企画を打っても既視感のあるものになってしまったり、当時から見ている視聴者の年齢が上がるにつれて興味関心の内容も変わってしまったり、といった事情もあるでしょう。また話題性では、朝番組ですが、お笑い色を強めた『ラヴィット!』(TBS系)に持っていかれることも多いです」(同)

 ただし、強力なライバルが見当たらない現状を見ると、裏に同類の番組が現れない限り、『ヒルナンデス!』にとって太平の世は続きそうだ。

1978年生まれ。大学卒業後、放送作家の道へ。情報番組や音楽番組、ワイドショーも担当。現場感覚を生かしてライターとしても活動。明太子好き。

いまいりょうすけ

最終更新:2023/04/11 09:00
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