『上田と女が吠える夜』視聴率で『ホンマでっか!?TV』に圧勝の裏事情
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くりぃむしちゅー・上田晋也のバラエティ番組『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)が絶好調だ。
「3月29日の放送は個人視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。3月7日は個人5.3%(世帯8.7%)で、主な支持層はF1(女性20~34歳)=3.4%、F2(女性35~49歳)=7.8%、F3(女性50代以上)=7.1%となっています。一方、それまで強敵だった裏番組の『ホンマでっか!?TV』ですが、3月29日は個人3.4%、同7日は個人2.8%(世帯4.7%)と、いずれも『上田と女』が上回っています。7日の内訳を見ても、F1=2.0%、F2=2.1%、F3=2.8%。明石家さんま司会の番組としては低調な結果に終わっています」(テレビ業界関係者)
『ホンマでっか』に大差で勝っている『上田と女』は、なぜそこまで支持されているのだろうか?
「もともとこの枠で放送されていたのは、フットボールアワー・後藤輝基、チュートリアル・徳井義実、SHELLY、指原莉乃がMCを務める『今夜くらべてみました』でした。『今くら』も『上田と女』も、たとえば“せっかち”など似たようなくくりでトークを展開することもありますが、フリップボードを使って詳しく紹介していた『今くら』に比べて、『上田』はほぼトーク1本のみと構成が単純です。
しかも、上田が1つの話から派生させていろいろな話を引き出していくというより、エピソードトークの段積みなので、そこまで疲れず、ゆったりと見続けられる。また、そこまでおもしろくなくても、一つひとつのエピソードが短いので、意外とチャンネルを変えるタイミングがなく、最後まで見続けてしまうという事情もありそうです」(同)
さらに、トークテーマ選びにも細かい工夫があるという。
「過去に放送された『理解できない食のこだわり』というテーマは、『今くら』でもすでに『新・偏食女』としてコスった話題ですし、『金銭感覚バグってるヤツ』は『今くら』でも散々ネタになった『女たちの爆買いライフ』に類似しています。見出しと話す人の顔ぶれを変えただけという指摘もありますが、同じ枠の番組なので、内容を急に変えて視聴者が離れる危険性を考慮したのでしょう」(同)
一方、裏番組の『ホンマでっか』が低調な理由は何なのだろうか?
「以前は有識者による珍説・奇説がメインの番組でしたが、いつしか芸能人のトークを主体にしつつ、そこに時折、専門家の研究結果報告が入ってくるような構成になりました。つまり、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)を少しアカデミックにして、ゲストタレントの言動の裏を読み解くというような図式です。
ちなみに“本家”の『さんま御殿』は、たとえば3月1日オンエアは個人7.8%、コア5.9%、世帯13.0%と今も好調をキープ。それにならって『ホンマでっか』も先述のように専門家をメインに押し出すことをやめて、いろいろな“くくり”のもと集まった芸能人とのトークを楽しむ感じにしていますが、それならわざわざこの番組で見なくてもいい。今ではF3も、裏の『上田と女』にもっていかれてしまっています」(同)
ちなみに1年前の2022年4月6日、『上田と女』が新番組としてスタートした際の数字は個人4.1%、世帯7.1%、裏の『ホンマでっか』は個人4.1%、世帯7.5%とほぼ互角の争いをしていたのだが……。『上田と女』の快進撃はどこまで続くのだろうか?
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