大谷翔平と藤井聡太、今が旬な2人の共通点は…モノマネNG?
#大谷翔平 #藤井聡太 #ものまね
テレビ界は現在、番組改編期。特番がとりわけ多くなる時期に、確実に数字が計算できるのがモノマネ番組だが、近年はモノマネ界にも新たな風が吹いているーー民放バラエティ番組制作関係者が言う。
「モノマネやモノマネ芸人はバラエティ番組の鉄板ネタですが、近年はどんどんマニアックな方向に進んでいます。かつてならモノマネの対象は歌手やタレント、野球選手ぐらいでしたが、いまやテレビに出るあらゆる有名人がネタにされ、通販番組の出演者、IT企業の社長、人気ラーメン店の店長など、行き着くところまで行き着いています。
アスリートも以前ならモノマネされるのは一握りの超有名選手だけでしたが、今や野球やサッカーで代表に選ばれるような選手は、のきなみモノマネ芸人がいる状態。一発で盛り上がるので、番組としても非常に使いやすいですし、セットで営業に行くパターンも多いようです」
ところが、その対象から漏れる人もいる。その代表が大谷翔平と藤井聡太だ。この2人には、10代の頃から注目を集めてきたこと、とにかく謙虚でストイックなこと、一つひとつの発言が印象的なことなど、いろいろな共通点があり、“今もっとも旬な人”と言って誰も異存はないだろう。これほど鮮烈な印象を残しながら、テレビにモノマネ芸人が登場する気配は一向にない。一体なぜなのか?
「モノマネは、対象となる人物を若干揶揄にすることで成立するもの。基本的に失礼なので、どこかの段階で当人に許可を得るのが暗黙のルールなんです。しかし当人がOKと言ったとしても、モノマネができない人もいる。それは、圧倒的な支持を受ける人の場合です。例えば羽生結弦の場合、五輪で2連覇した後にモノマネ芸人が登場しましたが、熱心なファンから猛バッシングを浴び、露出は激減しました。浅田真央の顔マネをした芸人も大炎上しています。ハリウッドザコシショウくらい突き抜けていれば話は別ですけどね(笑)。
大谷翔平と藤井聡太に関して言えば、いまや娯楽という枠を超えて国民的な英雄になっており、このタイミングでモノマネをやれば大炎上するのは目に見えています。そもそもモノマネは本家に乗っかった商売ですが、あまりに本家がビッグだと、ネタ以前に本家の名前の大きさで商売ができてしまう。それに対する反発はあるでしょうし、大谷と藤井はあまりに実績が突出しているため、現状ではイジりようがない状態です。要するに、“偉大すぎてマネするのも失礼”ということですね。
ただイチローは全盛期でもニッチローがいたので、モノマネが許される・許されないの基準は非常に難しい。かつて長嶋茂雄は絶好のモノマネの対象でしたが、今ではもう難しいでしょう」(キー局関係者)
怒りや反発を越えた笑いを生み出せるモノマネ芸人は登場するか。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事