トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『タモリ倶楽部』終了ムード皆無…

『タモリ倶楽部』終了ムード皆無…「空耳アワー」特番化が厳しいワケ

『タモリ倶楽部』終了ムード皆無…「空耳アワー」特番化が厳しいワケの画像1
テレビ朝日『タモリ倶楽部』公式サイトより

 先日、2023年3月31日深夜に放送された回で、40年半の歴史に幕を下ろした深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)。終了を惜しむ番組ファンの中には、司会のタモリが番組内で「最終回であることに触れるか否か」に注目する人も少なくなかったようだ。

 最終回は、番組ゆかりのゲストが総出演して40年半の歴史を振り返ったりはせず、ゲストに爆笑問題・田中裕二、劇団ひとり、市川紗椰を迎えて「タモリの料理」特集を放送。レシピサイトに勝手に掲載された“タモリ考案料理”には間違ったレシピがあるといい、タモリ自らこれを訂正していくという内容だった。

 放送では、番組ラストでタモリが「予定としては、ここでほろりとくるようなあいさつが入るんですが、(収録時間が押して)台なし」「40年間、本当にありがとうございました。皆様方の支持のおかげで、ここまでくることができました。感謝してます」と語り一礼したのに加え、最後の提供画面で番組のサブタイトル「FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE」にちなみ、「DEAR SOPHISTICATED PEOPLE THANKS YOU FOR 40 GREAT YEARS.」とのメッセージがテロップで表示された以外は、いつもと変わらぬユルい雰囲気。それどころか、予定していた企画が撮影時間内に収録しきれず、料理を3品作る予定が2品で終了となったようだ。

 1982年10月にスタートした同番組の終了は、2月22日にテレ朝が発表。しかし、3月の放送回を振り返ると、恒例の電車企画「ドクターイエロープレゼン大会 in 大井車両基地 後編」はいいとしても、ヴィジュアル系バンドのファンを特集した「ライブハウスで満身創痍 バンギャはつらいよ」や、安全靴を特集した「ロケ現場の足元を守れ! オリジナルMY安全靴を作ろう」は、清々しいほどの通常運転ぶりが際立っている。

 また、3月24日深夜放送回では、「頑張ったけどスベッたらゴメンね ALL新作 空耳アワー」を放送。同番組のレギュラー企画「空耳アワー」の特別編であったが、タモリや出演者はおろか、ナレーションでも“最後の空耳アワー”であることに一切触れず。そのため、ネット上では「空耳アワー」ファンから「空耳アワーだけでも、特番として今後も続いてほしい」と期待を寄せる声が散見された。

 しかし、『タモリ倶楽部』の終了が発表されて以降、複数のメディアがタモリの芸能界引退が近いことを報道。これが事実であれば、「空耳アワー」の継続は難しいかもしれない。

 なお、同22日付のニュースサイト「週刊現代」は、「タモリは今年限りで芸能界を引退することを考えている」「今年の『紅白歌合戦』にサプライズで出演してもらうという案が有力」といった映像制作会社幹部の証言を掲載。引退理由として、妻の体調が芳しくないことを挙げている。

 その一方で、同14日発売の「女性自身」(光文社)は、現在77歳のタモリが「80歳をめどに“リタイア敢行”をもくろんでいる」というテレ朝関係者の証言を掲載。

 これを否定しているのが同21日付のニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」で、「今年8月22日に78歳の誕生日を迎えるタイミングで発表するという噂」「一部では80歳と報道されていますが“妻孝行”のため2年も待っていられないと言うんです」といった番組制作関係者の証言を報道。こうしたメディアごとの“時期のズレ”から、業界内でも情報が錯そうしている様子がうかがえる。

 タモリの希望で静かに終わらせたかったのか、頑なに終了ムードを演出しなかった『タモリ倶楽部』。タモリファンからは、最後のあいさつが「タモさんの引退のあいさつみたいで寂しかった」という声もあるようだが、引退説は果たして……。

 

 

林タモツ(エンタメ系ライター)

書籍や芸能誌の編集を経て、エンタメ系ライターに。10年以上前、「日刊サイゾー」で大物写真家・篠山紀信氏にインタビューした際、「君、ちょっと脱いでごらんなさいな。今、撮るから。あなたキレイなおっぱいしてるよ」と言ってもらえたことが唯一の自慢。

はやしたもつ

最終更新:2023/04/03 13:00
ページ上部へ戻る

配給映画