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城下尊之の「フラッと芸能解説」

政治家になっても暴露の方向修正できなかったガーシー、これからどうなるのか?

政治家になっても暴露の方向修正できなかったガーシー、これからどうなるのか?の画像1
YouTube『【公式】芸能界の闇速報【東谷義和・ガーシーch】』より。

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――3月24日、著名人らを脅迫したなどとして逮捕状が出ている、ガーシーこと東谷義和前議員の実家を、警視庁が家宅捜索しましたね。

城下 現在、海外在住のガーシーは、俳優の綾野剛さんをはじめほかの著名人から暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで刑事告訴されています。サッサと帰国して裁判を受ければ、初犯ですし執行猶予が付くでしょう。にも関わらず、帰国せずに「よっぽど俺のことつぶしたいんやろな。ほんまにおもろいわ」などと警察を挑発していたため、おおごとになってしまいました。ガーシー容疑者が動画配信で得た収益は、妹名義の口座に入っていたことも明らかになりました。財産を逃がそうとしていたこともわかってしまいましたね。

――外務省からは4月13日までにパスポートを返納するよう、旅券返納命令が出ましたね。

城下 パスポートが失効したら、今いる国以外への移動ができなくなります。帰国するか、違法で他国のパスポートを手に入れるしかない。国際手配するという話も出ています。「お金はある」とのことですが、妹の口座を差し押さえられたら逃亡生活もそう長くは続けていられないでしょう。

――ただ、本格的に裁判になれば綾野剛らにとっても都合の悪い事実が明らかになって困るのではないでしょうか。

城下 どうですかね。ガーシーは名誉毀損ではなく、常習的脅迫の疑いで告訴されています。暴露内容の事実関係は、ここでは関係ありません。そもそも、ガーシーが言っていることが事実であろうと、内容の大半がプライバシーに関わることですからね。社会的な問題であれば暴露する意味がありますが、かつてはヤンチャだったことで知られる綾野さんのプライバシーなんて、公にするほどの公共性はない、との評価でしょう。

 それよりも、2月のYouTube配信で「剛、ちゃんとわかっとけよ。裁判するということは、裁判所に出てきて、テレビカメラの前で俺とケンカせなあかんということ」などと言っていましたが、それ自体脅しと受け取られてしまうので、やはりここではガーシーのほうが分が悪い。

――確かにそうですね。

城下 ここにおいては、暴露の対象を間違ってしまいましたね。政治家になった以上、暴露するなら公人のことでないと。「公人」というのは、わかりやすく言えば税金でご飯を食べている人。といっても一般的な役所の人ではなく、官僚のトップクラスとか政治家です。「政治家の不正を暴露し裁く」を公約として政界に出ましたが結局、大したネタをだせていません。また僕は、政治家でなくてもニュースキャスターであれば、公人だと思っています。そのあたりの線引きは難しいところですが、結果として、仲間内の私生活を手当たり次第に暴露していくのは、最初は受けていても今となっては、悪手だったということですね。

――ガーシーはこれからどうなるのでしょうか。

城下 戻ってきて裁判を受けて反省し、執行猶予をもらうのが手っ取り早い。家宅捜索で「77のおかん捕まえて勾留して何が出るんすか?」「勘弁してください」と涙ながらに訴えていますが、他人のことは言いたい放題、自分が調べられたら急に弱くっても、世間からの同情は得られないでしょう。ガーシーに対して「ふざけるな」と恨みを持っている人は多いでしょう。帰国してもしなくても相当、困ることには間違いないでしょうね。

 

 

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/03/29 20:00
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