NHKアナウンサーのほうが前のめり!? 日テレコラボの世知辛い事情
#アナウンサー #NHK #日テレ
3月14日に放送された『踊る!さんま御殿!NHK×日テレ アナウンサーが夢の競演SP』(日本テレビ系)。NHK局内では固唾をのんで見守る関係者が多かったという。
番組はテレビ放送が始まって今年で70年を迎えたことを祝してNHKと、民放テレビ局で最初に放送した日本テレビがコラボレーションする企画があり、その一環で日本テレビのバラエティ番組にNHKの高瀬耕造、糸井羊司、鈴木奈穂子、杉浦友紀、西川典孝、森下絵理香の6人のアナウンサーが出演。また、日本テレビからは豊田順子、藤井貴彦、辻岡義堂、水ト麻美、岩田絵里奈、黒田みゆの6人が登場した。
「いずれも報道、バラエティ番組などのエース級ばかりを揃えており両局にとって肝いり企画であることは一目瞭然でした。日本テレビのアナウンサーもNHKの番組に出演するなど、この機会でないと実現しないコラボをおこなっていました」(日テレ関係者)
だがこの動きを羨ましく思うNHK関係者は、予想以上に多かった。
「NHKに入局したアナウンサーは退職しない限り一生、NHKの景色しか知りませんからね。今回出演したのはトップ級のアナウンサーばかりでしたが、ローカル局レベルでも民放テレビ局とのコラボをもっとしたほうがいいのでは、と感じます。NHKの正職員で入ったアナウンサーは常に、全国転勤がつきまとい落ち着いて仕事ができません。そうなると日々の仕事だけで精いっぱいとなり心身ともに疲れ果ててしまい、自身のスキルアップまで手が回らないのがほとんどです。
また、民放テレビ局のように汎用性があるアナウンサーではなく、専門性を求められる環境のため、令和の時代にそぐわないとも言われます。人数が多いNHKだからこそ成り立つ仕事のやり方で、民放テレビ局やフリーに転身すれば全て自分でやらなければいけない。世間とのズレを埋めるチャンスをもっと、ほかのアナウンサーにも与えて欲しいと思いますね」
ちなみにこの考えは、NHKのアナウンサー以外の職員にもあるようで……。
「うちの局は外部からも指摘される通り、どこか閉鎖的な側面があります。最近はNHKらしからぬバラエティ番組やドラマも増えてきましたが、あれは外部プロダクション制作が大半で、スタッフはいまだに専門性を追及するスタイルを貫いている。途中でNHKに転職したら『もうNHK以外で仕事ができない』と嘆くスタッフも多いですよ」(NHK関係者)
今回のコラボレーションはいわばNHKの「閉ざされた壁」を取っ払ういいきっかけになるのかもしれない。
TBS系地方局の東北放送、アナウンサーが大量離脱…「出たがり管理職」も一因か
TBS系列の地方テレビ局の1つ、東北放送(TBC)の若手、中堅アナウンサーが今年だけで6人退職する緊急事態に陥っていることが9月29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事