日テレ、WBC快進撃で中山秀征の「強い要望」に四苦八苦
#WBC
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は3月22日、米マイアミでアメリカ代表と戦い、日本が2009年以来、14年ぶりに優勝した。しばらくの間侍ジャパンブームが止むことはなさそうだが、快進撃の影響である大御所タレントの「強い要望」を巡って四苦八苦する放送局もあった。
今回WBCの放映権をもっていたのはテレビ朝日、TBS、ネットではプライム・ビデオの3社だけ。ほかの媒体は全てニュースなどの「報道・情報番組」でなければ無償での映像使用を許可されていない。それはWBC東京ラウンドを主催する読売新聞のグループメディア・日本テレビも同条件だった。
「そもそも日本テレビはグループ総帥の読売新聞・渡辺恒雄主筆の意向もあり、米メジャーリーグの試合映像購入を昔からしておらず、大谷翔平の活躍も使用可能な練習風景の映像とAPなどの海外通信社から購入した写真を組み合わせてニュースにしている。WBCも第2回大会は一部中継したが第3回以降は再び放映権を取らずにいる」(民放編成担当者)
テレ朝、TBSのような「ライツホルダー」であれば試合映像などを何度も使うことは容易だが「仮に同じことをすると1分4万円という高額な使用料が発生」し、現実的ではない。だがその事情を知ってか知らずか、無理難題を希望する輩もいた。
「日曜朝に放送される情報番組『シューイチ』(日本テレビ系)のメインMCでタレントの中山秀征です。中山は学生時代から熱狂的巨人ファンで知られ原辰徳監督、阿部慎之助コーチなど旧知の球界関係者も多い。当然のごとく『番組でWBC企画を大展開して欲しい!』と会議で訴えてきました」(同局関係者)
だがストレートニュースで伝えるならまだしも、巨人戦のようにVTRをふんだんに使っての大展開は難しい。
「日テレにとってはライバル局の宣伝をする感覚が強く、抵抗を覚える局上層部も多い。映像使用料のこともあるので無償で使える1試合2分を超えての映像使用は難しかった」(同)
世間が大盛り上がりする中でまさかの企画倒れになりそうだったが、苦肉の策でやったのが16日の準々決勝のイタリア代表戦で値千金のホームランを放った巨人・岡本和真選手を軸にした企画だった。
「試合でもなかなか打てず苦しんだ末にホームランを打ったのでドラマ性もあるが、一番の理由は日本テレビのグループ会社の読売巨人軍所属の選手としてPRできるからでした。中山さんもご満悦だったと聞きます」
大手芸能事務所のトップタレントの意向を完全スルーすることはできない。「強い要望」に応えるべく、スタッフが四苦八苦した末だったことを本人は知る由もない。
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