テレビに出ている芸人を警戒し拒絶?面白いのに大衆ウケしない「地下芸人」とは
#芸人 #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
お笑いライブには何となくの区分けのようなものがあり、地下芸人というジャンルがある。はたして地下芸人とは何か? お笑い芸人と地下芸人は何が違うのか。地下芸人とは、人によって線引きは違うが、芸歴24年ある自分が考えてみたいと思います。
まず、普通の劇場などではなかなか見られない。一般的なお笑いファンが足を運ぶのは、地下ライブではない場合がほとんどです。とにかく人気がない、出演ライブが検索にひっかからない等の細々とやっている場合がほとんどです。地下芸人は俗にいう地下ライブというものに出演していて、無名すぎるのでそれほど活動量も多くはない。地下ライブには人気のある芸人が出ている事はめったにないので、ライブ主催者も儲けがない。
しかし、そこにはいつかは売れるぞという希望と、顔見知りの芸人が集まった時の幸せがある為、儲け度外視で開催し続けているものもある。売れる事を完全に捨てた芸人が見れるのも地下ライブです。呼ばれたからなんとなく出ている芸人もいる、それが地下ライブ。ネタ中、声が聞き取れずに何も理解させてくれずに終わる芸人がいるのも地下ライブならでは。
お客さんも0~3人なんてのがザラにある。お客さんが5人来たら、楽屋では「今日はお客さん多いな」「多すぎるだろ!」と地下芸人が口々に言い、次第にライブ全体の緊張感が高まる。お客さんがいなくてもライブは始まる。そこに関しては慣れっこで、出演している地下芸人もあまり気にしていない。毎回知っているお客さんが来るため、顔見知りで親心で優しく笑ってくれる。人数の割に笑い声があったりするのも地下ライブの特徴かもしれない。打ち上げにファンと一緒に行くことは当たり前のようにあり、ファンというより連れみたいになってくるのも地下ライブの特徴です。
あまり同じライブで活動していると、他のライブにたまに出ると今までうけていたネタが全く響かなくなるので怖くなり、また同じライブに出続けて探求心よりも居心地をとってしまう場合もある。後ろで見ている芸人の方がお客さんよりも人数が多く、笑いを取るには後ろで見ている芸人をも笑わせないといけない為、玄人好みの要素を取り入れる場合があり、芸風が濃くマニアックになってくることも多い。
しかし、R-1グランプリで1回戦敗退するとちゃんと落ち込む。個性があり面白いが、多くのお客さんの前でネタを披露する機会がないので、大衆性、共感性に欠ける場合が多々あり、それでも信念を貫く頑固さと拘りが育つ。玄人受けをすれば周りの芸人さんから「面白かった」と称賛されるので、続けていけるモチベーションと生き甲斐にはなるが、状況は変わらず時間だけが過ぎていく。
当然、お客さんは毎回自分を目当てにして見に来てくれる人等いない。逆にお客さんに出待ちされてしまうとすぐに好きになってしまう。初めてついたファンとつきあう地下芸人も少なくない。女性経験の少なさから2秒で好きになる事が出来る。コミュニティーも狭いところで活動しているのでライブシーンで名前が飛び交う事もないので、集客のある人気お笑いライブから声がかかることもない。テレビに出ている芸人をひどく警戒し、眩しく見えてしまい近寄る事を拒絶する場合もある。
地下ライブは儲けがないということは劇場に支払うお金を極限まで切り詰めなければならなく、舞台などないお笑いをやるには悪条件な設備の殆ど整っていない会議室のようなところで力業でお笑いライブをやる事が多い。センターマイクがなかったり、照明がちゃんと暗くならない、音響も音質は最低ランクなので、演出に頼る事がなかなかか困難なためその人自身が面白くなっていく傾向が強い。
地下ライブに出演している地下芸人は異常に女性に飢えているために、女性スタッフがいると異常に目を光らせて頑張って話しかける。普段あまり女性と話してないので、無理やり感の強い会話になり女性は警戒しながらも仕事だから嫌々対応し続けるが、空気を読むことが出来ないので地下芸人は延々と女性スタッフに話しかけ続ける。女性スタッフがトイレで席を外して戻ってきても、まだそこには続きを話そうと待っている地下芸人がいる。
しかし、いつの日かその女性スタッフはそこの地下芸人と付き合い始めたりする。ただ、よく話しかけていた芸人とは違う地下芸人と付き合っている。もちろん地下芸人全員が当てはまるわけではないが、こういう芸人もそれなりにいるという事です。
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