『さんま御殿』から視聴率急落…脱マンネリ狙う『ザ!世界仰天ニュース』の裏事情
#視聴率 #踊る!さんま御殿!!
『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)が本気を出している。これまではダイエットやアレルギーなど似たような内容が多かったが、最近はある変化が起きているという。
「これまでは大事件や大事故の裏側を、手記などのノンフィクションや関係者の取材に基づいて構成していましたが、最近は裁判記録を参照して作り込むことが多くなっています。たとえば、2008年に起きた秋葉原無差別殺傷事件。それまでも何度か取り上げられてきましたが、事件の深層心理や別の視点で犯人の素顔に迫るべく、判例などを丹念に読み込み、よりリアルな姿を届けようという狙いもあるようです。1月のオンエアでは“7つの顔を持つ”福田和子の半生を紹介。これも何回か取り上げていたテーマではありましたが、新たな構成が加えられていました」(テレビ業界関係者)
以前はさまざまなアレルギーやダイエット成功者の例を紹介するなど、生活情報に近い内容が多かったが、より硬派になってきたということだろうか。
「今もそれらは定番ネタとして扱われていますが、頻度としては少なくなりました。これまで臆面もなくネタの“再放送”をやっていたことについては、実は関係者の間でも『仕方ない』という声がありました。オンエアによっては画面の左右に黒い部分が不自然にありましたが、それは元の映像がアナログ放送時代の画面サイズだからです」(同)
そうした放送があるたびに、ネットでは「見たことある」「再放送」などの声があがっていた。しかし、そんなマンネリを打破するために工夫もしていたという。
「2001年の放送開始後、初期の頃は単に再現VTRだけでなく、ある現場に若手芸人が72時間ぴったり張り付いて取材する『仰天スクープ72時間』という企画もやっていました。NHKの『ドキュメント72時間』は2013年のスタートですから、その原型といえるでしょう。
他にも、見たことのない自然の光景や文化に触れる『仰天探検隊』という企画も、一時期放送されていました。アフリカ・エチオピアで行われている『デブコンテスト』優勝のために命がけで太る男性を追いかけたり、赤道直下で文化文明がほとんど入っていない『コロワイ族』の集落に潜入するなど、ドキュメンタリーバラエティにも手を染めましたが、番組のカラーと合わなかったのか、いずれも短命に終わっています」(同)
放送開始から22年。さまざまなプチリニューアルを重ね、今や日テレを代表する番組となった『ザ!世界仰天ニュース』だが、最近の変化の裏には、ある事情もあったという。
「前番組の『踊る!さんま御殿!!』からの視聴率の落ち込みが激しいことが、内部で指摘されています。たとえば2月7日。『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』が個人7.5%、続く『御殿』も7.0%と絶好調ですが、『仰天』になると4.9%と、『御殿』からマイナス2.1ポイントとなっています。視聴者は『マツコの知らない世界』(TBS系)に流れてしまっているのです。これまで、リサーチャーや放送作家、ディレクターと、制作陣を大幅に入れ替えるなどスタッフのレベルアップを図ってきましたが、人を替えるよりネタ重視ということで、最近は裁判資料を基に構成する方向性になったのでしょう」(同)
試行錯誤を繰り返しながら長寿番組となった『ザ!世界仰天ニュース』は、このまま、25年、30年を迎えられるのだろうか。
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