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WBC中継、アマゾンプライム・ビデオで斉藤一美アナの実況が大炎上の舞台裏

WBC中継、アマゾンプライム・ビデオで斉藤一美アナの実況が大炎上の舞台裏の画像1
大谷翔平

 3月10日にTBS系列で放送されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本対韓国戦の平均世帯視聴率が44.4%だったことが発表された。今回はTBSが1、2戦目と準決勝を、テレビ朝日が3、4戦目と準々決勝、決勝を生中継する。いずれの試合も地上波は独占できるが、今回は日本戦全てを初めてアマゾンプライム・ビデオが現地放送席から生配信する。

 「本当はテレビ朝日もTBSも2社で放映権を独占したかったが、そこまでお金をつぎ込めるほどの余裕はない。今回はCSチャンネルでずっと中継していたJ SPORTSが予算大幅削減のため放送から撤退したことで浮いた“第3の枠”を、潤沢な資金があるともっぱらのプライム・ビデオが獲得しに行ったという構図。総合プロデューサーは過去のWBC中継にも携わった敏腕スタッフで、現在は侍ジャパンの密着取材もこなす。大谷翔平もびっくりするほどの“二刀流”をやってのける逸材。初戦の中国戦にソフトバンクホークス会長で第1回大会日本代表監督の王貞治さんをキャスティングできたのは、そのおかげです」(在京テレビ局編成マン)

 だが、新進気鋭のプライム・ビデオの生配信は当初からトラブルが多発した。

 「実況を務めた文化放送の斉藤一美アナウンサーが“大暴走”したからです。元来、斉藤アナは『日本一やんちゃなスポーツ実況アナ』を自負しており、古舘伊知郎ばりに言葉を巧みに操りながら実況するスタイル。時には選手に皮肉を言うこともいとわないです。そのためネット上で度々炎上しており、文化放送でも一時期あまりに西武寄りの実況だったため、北海道や福岡など他局へのネットする中継は外されたことがあるほどの問題児。今回はよりダイレクトに反応があるネット生配信でもお構いなしに実況したため、相当数の苦情が公式ツイッターや運営サイドにも届き、ブランドイメージ低下を避けるため担当責任者が現地に急行。一歩間違えればWBC期間中に実況アナクビ危機に瀕していたのです」

 11日のチェコ戦の生配信あたりからは、言葉数こそ多いがテンション低めの実況スタイルにシフトチェンジ。「ようやく受け入れられるようになった」という。

 「あのまま突っ走れば斉藤アナもプライム・ビデオもイメージが下がったまま終焉を迎えたことでしょう。初めての挑戦とはいえ、即軌道修正できなかった制作、演出サイドの責任は大きい」(前出のスタッフ)

 それもこれも侍ジャパンが3大会ぶりに世界一になれば帳消しとなりそうだが果たして……。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/03/19 21:00
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