WBC村上宗隆、大不振で3年後メジャー移籍は「夢物語」へ一直線か
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「令和初の三冠王」が大不調だ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で一次リーグ4試合全てで4番だったヤクルト・村上宗隆のことである。
9日からの一次リーグでは中国、韓国の投手陣の前に無安打に終わり、格下のチェコ戦でようやく1本ヒットが出た。4戦目のオーストラリア相手に他の打者は好調をキープしてヒットを量産したが、村上はというと同日も1安打だけ。チェコ戦を終えると「日本に比べて、ストライクゾーンがアウトコースに広かったり、高めに広かったり。まだつかめていないところがある。自信を持って見逃したボールがストライクと言われたりして心に揺らぎもありました」と心境を語った。
WBC本番前には世界一へのキーマンとして担ぎ上げるメディアが多く、本人もその気になってきたが、2月に代表選手が集まった宮崎キャンプの終盤はおろか、名古屋や大阪での壮行試合、強化試合でも調子は上向かず、とうとう本番に突入してしまった感は否めない。これでは主砲どころか「戦犯」として炎上しかねない様相となってきた。
球界OBは「大谷翔平を頭にヌートバー、近藤健介、吉田正尚の5番打者までが今は元気で、しかも勝っているから注目されないだけの話。負けていたらまずやり玉に挙げられるのは村上」とかなり厳しい見方をしている。
東京ドームでの練習日だった14日には、なかなか自分の中の感覚が合わないことに「これも国際試合ですから。自信を持ってやりたい」と前を向いていることを示したが、内情はちょっと違う。
「球場入りからとにかく暗い顔をして下を向いたまま。自信なさげがありありと出ています。周りの選手も気遣いを見せているのですが『俺に近づくなよ』というオーラを出しまくっており、余計に孤立する悪循環が止まりません。普段プレーするヤクルトでも不調になったら同じような態度をとっていたので『今のままでは神宮で天下取っただけで満足している。態度もヤクルトにいる時と一緒だね』と周りから失笑さえ買っています」
村上は昨年の契約更改の場で3年後にポスティングシステムを使った米メジャーリーグへの挑戦を球団に認めさせたことを表明したばかり。自身の価値をもっと高めたいところで、WBCもその一役を担うはずだったが、変化に対応できない姿をスカウト陣が認知してしまえば、メジャー移籍話は夢物語で終わってしまいかねない。
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