トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 「ポスト松本」時代への期待

松本人志、現実味を帯びてきた引退説と「ポスト松本」時代への期待

松本人志、現実味を帯びてきた引退説と「ポスト松本」時代への期待の画像1
松本人志

 今年3月いっぱいで『ワイドナショー』(フジテレビ系)を卒業することが発表されたダウンタウンの松本人志。新たに始まる『まつもtoなかい』(同)に注力するための降板との説明だったが、その一方で松本の“引退説”も囁かれ始めている。

 2月24日放送の『人志松本の酒のツマミになる話』(同)では、「どこかで僕も幕を引かなきゃいけないので」と引退について語った松本。「早ければもう2年。遅くても5年かな」と、具体的な時期にも言及している。

「松本さんは、以前から早期の引退をほのめかしています。実際、ここ10年くらいは自身が“プレイヤー”になる番組よりも、“プレゼンター”や“ウォッチャー”になるような番組が増えています。『ドキュメンタル』や『IPPONグランプリ』などは、まさにそれですね。徐々にお笑いの第一線から距離を取り、キャリアの終わりを見据えているのでしょう」(お笑い事務所関係者)

 長年カリスマとしてお笑い界を牽引してきた松本人志が引退するとなれば、各方面への影響も大きい。

「単純に松本さんのレギュラー番組の多くが存続の危機となるでしょう。『ドキュメンタル』や『IPPONグランプリ』にしても、松本さんがプレイヤーではなかったとはいえ、カリスマである松本さんが“主宰”していることに価値があったのは確かで、松本さんなしで継続するのは簡単ではない。テレビ局や配信サービスは、松本さんがいなくなったあとのことを考える必要があるでしょう」(同)

 そんななか、『IPPONグランプリ』という権威あるコンテンツを失うかもしれないフジテレビが、その後釜として期待しているのが『THE SECOND』なのだという。

「『THE SECON』は、新人向けの賞レースではなく、実績を重ねた実力のある漫才師によるトーナメントなので、基本的にレベルが高い。競技こそ違いますが、大喜利のエキスパートばかりが集まって戦う『IPPONグランプリ』と近いものがあります。

 そして何より、大会スタートの時点で松本さんが絡んでいないというのも実は大きい。『M-1グランプリ』も『キングオブコント』も、松本さんが審査をしているということに大きな価値があるわけで、松本さんがいなくなったら意味合いも変わってくるでしょう。しかし『THE SECOND』はその心配がなく、大会の方向性を時代に合わせて変えていくこともできる。フジテレビのお笑いコンテンツを支える屋台骨になっていく可能性はあると思います」(同)

 かつてフジテレビは、K-1やPRIDEといった格闘技大会を放送し、一大ブームを作り上げてきた。そのノウハウが『THE SECOND』に活かされるかもしれないという。

「K-1やPRIDEではトーナメント形式の大会を開催していましたが、『THE SECOND』はそのスタイルにかなり近いものがあります。うまく盛り上げていけば、かつてのK-1やPRIDEのような大ブームを巻き起こすこともできるはずです」(同)

 “ポスト松本人志”時代のお笑い界において、最も重要な賞レースは、M-1でもキングオブコントでもなく、THE SECONDとなるかもしれない。

 

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/03/19 07:00
ページ上部へ戻る

配給映画