トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > WBCへの関心薄い『キョコロヒー』

WBCへの関心薄めな『キョコロヒー』で予習をしたら

WBCへの関心薄い『キョコロヒー』で予習してみた結果の画像1
『キョコロヒー』(テレビ朝日系)Twitter(@kyoccorohee)より

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(3月5~11日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

ヒコロヒー「イチローさんが打ったことで、イチローさんじゃない人が点を入れたってことですか?」

 スポーツ全般にあまり興味があるほうではない。そう言うと“スポーツ嫌い”と受け止められるかもしれないけれど、別に嫌いなわけではない。ただ、スポーツのポジティブな面を語る人と、スポーツのネガティブな面を語る人に同時に強く説得されたら、後者のほうに少し傾くかもしれない。そんなニュアンスで、特に嫌いではないけど興味があるほうではない。

 テレビで試合を見たら「面白いな」と思うことはある。去年の4月、完全試合を達成した佐々木朗希選手が翌週も完全試合ペースのピッチングを続けていたのだけれど、その試合をテレビで途中から見はじめて、外出しようと思っていたのになかなかテレビの前から離れられなかった。そういうことはある。

 一度見はじめると続きが気になって見続けてしまう性質がテレビにはある気がする。そこで流れている番組内容の面白さはともかくとして。見はじめるから見続ける。見ることが見ることを誘発する。スポーツ中継、なかでも野球の中継は特にそう感じる。

 だからだろうか、テレビの野球中継が減少していくなかで、もともと薄かった野球それ自体に関する興味や知識が私のなかでさらに薄くなっている。録画や配信でテレビを見る機会が増え、流れている番組にたまたまチャンネルを合わせる機会が減っていることも大きいかもしれない。

 8日から、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕している。世界一を決める野球の大会。が、以上のような感じだから、積極的にチャンネルを合わせているわけではない。新聞やネットニュースの見出しや、Twitterのタイムラインに流れてくるツイートを見るぐらい。風に乗ってうっすら聞こえてくる隣町の盆踊り大会の音みたいな、そんな距離感でWBCに接している。最近は、うっすら聞こえる音頭の歌詞に「ヌートバー」と入っている。

 いや、実際に見たら「面白いな」と思ったりするのだろう。が、いまのところ、試合よりもバラエティのWBC企画を見る機会のほうが多い。特番では2月19日の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)とか。ただ、それらは主にWBCに関心がある人、少なくとも関心をもつことに前向きな人に向けたものだ。もちろんそれは正しい。関心をもつことに前向きですらない人に合わせても仕方ない。

 一方、6日の『キョコロヒー』(テレビ朝日系)。この日はぺこぱ(松陰寺太勇、シュウペイ)と井森美幸をゲストに迎え、WBCの開幕を前にその魅力や見どころをお伝えする企画が放送されていた。

 が、同番組のMCはヒコロヒーと齊藤京子(日向坂46)。以前、サッカーのワールドカップの開催に際しても、サッカーにあまり関心がない2人に興味をもってもらおうみたいな企画が放送されていたけれど、どうやら野球にも関心が薄いようだ。

 番組では、WBCの名シーンが振り返られたり、今回の注目選手を芸人に例えたりしていた。しかし、野球に対する関心の弱さを印象づける発言を繰り返す2人。齊藤は「(吉田正尚選手は)オリンピックで、3塁からホームに走っていかれましたよね」と漠然としたことを言って、井森に「たいがい走るよね」と指摘されていた。あるいは、イチローがタイムリーを打ったVTRを見て、ヒコロヒーは「イチローさんが打ったことで、イチローさんじゃない人が点を入れたってことですか?」と言い、ぺこぱ・松陰寺に「そこから?」と反応されていた。

 実際の齊藤とヒコロヒーの両人が、野球に対してどのぐらいの関心や知識なのかはわからない。が、少なくとも番組上のこんな感じは、野球にあまり関心がないけれど基本ルールは知っているぐらいの私のような人間にとってはちょうどよかった。うっすら聞こえる音が「ヌートバー」と聞き取れたのも、『キョコロヒー』で予習したおかげかもしれない。

12
ページ上部へ戻る

配給映画