『三茶のポルターガイスト』に出演した海老野心と石川翔鈴を襲った異変の数々
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史上最怖の心霊スポットに決死の潜入取材を敢行したホラードキュメンタリー映画『三茶のポルターガイスト』が、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で3月24日より公開される。
不思議系ウェブサイト「TOCANA」元編集長・角由紀子が、三軒茶屋の雑居ビルで起きる騒霊現象に迫った本作。知る人ぞ知る日本一の心霊多発ビルで、降霊術「こっくりさん」を実施する要員として出演オファーが舞い込んだのが、女優の海老野心さんと石川翔鈴さんだ。
『真・事故物件』シリーズ(2022年)、『オカムロさん』(2022年)にそれぞれ出演し、サイゾーのホラー映画プロジェクトとは何かと縁のある2人。本作の撮影裏話や、映画配給レーベル「エクストリーム」の作品に関わったばかりに体験している恐怖エピソードを聞いた。
「私は泣きました。怖すぎて」
――恋愛リアリティ番組の出演経験者で結成されたガールズユニット「Five emotion」の元メンバーという共通点もあるお二人ですが、まずは今回の出演経緯からうかがえれば。
海老野:撮影が昨年10月中旬だったんですが、撮影日の2日前に「三軒茶屋で心霊現象系の撮影がありますけどいかがですか?」って連絡があったんです。
――ざっくりしたオファーですね(笑)
海老野:当日のメイクや服もどんな感じがいいのかわからなくて、翔鈴とLINEで相談して現場に行ったんですが、まさか劇場のスクリーンで観ていただけるとは。行ってビックリ、出てビックリですね(笑)
――そのノリで参加した初のホラードキュメンタリーがこれって、なかなかキツかったのでは?
石川:キツかったです(笑)。「こっくりさんやります」とは伝えられていましたが、こんなヤバいスポットだと思っていなくて。今思うとまったく心の準備できていなかったです(笑)。しかも、身近な都会にあるビルというのがまた余計に怖いんですよね。
――撮れ高がすごいことになっているなと。あんなにガツガツ動くこっくりさん、初めて見ました。
石川:こっくりさんは私たちも初めての体験で、1時間ぐらいやっていたんですが、特に前半はけっこう激しく動いていました。最初、私は角さんが動かしているんじゃないかと思って、「絶対に怖がらせたいんじゃん?」と疑っていたんですけど、角さんの焦りっぷりがガチすぎて。とにかくコインの動きについていくのに必死でした。角さんに「絶対コインから手を離さないように」と言われていたので。結局、壁掛け時計が吹っ飛んだときに驚きすぎて手を離してしまって、泣きそうになりましたけど。
海老野:というか、私は泣きました。怖すぎて。
現場で感じた寒さ、線香のにおい、肩の重さ
――現場は芸能事務所の稽古場ということでしたが、現場に着いて違和感などはあったでしょうか?
海老野:私はすぐ嫌な感じがしました。頭痛いし、お線香のにおいもしてきて。翔鈴に言っても「え? 龍角散さんのにおい?」みたいな感じでしたけど……。
石川:「それはさっきスタッフさんが舐めていたから」って(笑)
――心さんの方が霊的な感度が高いんですね。
海老野:でも、エクストリームさんの作品に関わらせていただくまでは何もなかったんですけどね……。『真・事故事件』のおかげで覚醒しました(笑)。肩の重さが出ることもあります。左肩だけ一本の指で押されているような重さなんですけど。3日前にも偏頭痛がひどくなって、自分の部屋で同じようなお線香のようなにおいを感じました。
――翔鈴さんがすごい顔で聞いていますけど、大丈夫ですか(笑)
石川:撮影中、私もこっくりさんをしているとき、肩が重くて痛くて仕方なかったんですよ。
海老野:しかも、途中から急に翔鈴も「線香のにおいする」って。
石川:寒さと線香のにおい、あと同じような肩の重さがありました。角さんに「20歳までに心霊現象とかなかった人は、それ以降もずっと何も感じないよ」と言われたんですが、私まだ19歳なので……これを機に才能開花したかも。
海老野:ようこそ。
――撮影後、ちゃんとお清めなどはしてもらったんですか?
石川:スタッフさんからジップロック入りのお清めの塩をもらいました。教えてもらった方法で清めたんですが、私は一人暮らしなので怖くて怖くて。でも、そのまま布団に入るのも絶対にイヤだから、その日は家中の鏡をなるべく見ないようにしてお風呂に入りました(笑)。髪を洗っているときも後ろが気になって仕方なかったです。少しお清めの塩が残っていたので、それをお風呂に入れて塩風呂にして入ったんですけど。
海老野:今回、スタッフさんが『真・事故物件』と同じ方だったんですが、私は逆にそのガチっぷりが怖かったです。『真・事故物件』ではお清めの塩とかもらえなかったので。
――ある意味、お二人とも体を張って本作に挑まれたわけですけど、ご家族などはどんな反応ですか?
海老野:私の家族は「また出られるんだ。よかったね」と喜んでいます。撮影後、家が最寄駅から離れているので父が迎えに来てくれたんですが、車の外で父が塩を持っていました(笑)。「塩持ってきたぞ。どこにまく?」って。
――気の利くお父様ですね(笑)
海老野:「いや、もらったのあるよ」と言ったら「あ、そっちの方が効きそうだな」とか言って駅前で清められました(笑)。家に着いても「玄関の前で待ってろ」と言われ、家族総出で塩ブンブンやられて……。
――特にご家族に異変はないですか?
海老野:非通知電話が増えた気がします。今回も撮影から帰ってきたタイミングで非通知の電話が鳴りました。あと、最近夜になると私だけ家で机をずらしているような音も聞こえるんですよね……。
石川:完全にやられていますね、これは。塩風呂おすすめ。
海老野:でもこの間、一緒に塩サウナ行ったもんね。だいぶ清まっているはず。
「こっくりさんは世代を超える存在」
――プライベートでも仲の良いお二人はZ世代を代表するインフルエンサーでもありますが、こうしたホラー作品にはどういうスタンスで取り組まれているんでしょうか?
海老野:私は家族や友達にも「ホラーに恵まれているね」と言われていて、“海老野心=ホラー”みたいなイメージが半分つきつつあるし、今回も見てくれるファンの方も多いんじゃないのかなと。フィクションの方が精神的には全然ラクですけど(笑)
石川:私も本当に良い経験にはなったなと思います。自分で心霊スポットに行く機会もないし、ちゃんとポルターガイスト現象を映像に残せてミラクルだなって(笑)。こっくりさんは世代を超える存在ですから。
――まあ、そう言うしかないですよね(笑)。いしだ壱成さんや横澤丈二さん、やくみつるさんが出演されているのも本作の見どころです。
海老野:いしださんが飄々と語るホテルでの心霊体験が怖すぎました。私も仕事柄、よくホテル泊まりますけど、私ならすぐフロントに「この部屋おかしいです!」って言っちゃうような状況で、なぜ普通に寝られるんだろうなって(笑)。ポルターガイスト現象と同じくらい、いしださんもなんか不思議というか……。
――敏感なのか鈍感なのか、よくわからないですよね(笑)
石川:本当にみなさんが語る心霊体験が、それだけで1本の作品になりそうなくらい強烈なエピソードなんですが、私は過去の不思議な現象を紹介する劇中の再現ドラマにも注目してほしいなと。実際のビルを使って再現ドラマを撮っていないところに真の危険性が表れているような気がしていて……。
――確かに。あれ何だったんですかね。
石川:みなさん見過ごすところですけど。それくらい私たちは危険な現場に足を踏み入れた可能性があるんです!
――この春に短大を卒業する心さんは社会人1年目として新年度を迎えますが、考えてみると、お二人は昨年9月にユニットを卒業されているので、その後すぐに本作の撮影だったんですね。
海老野:あ、今思い出しました。ユニット卒業してから初めて翔鈴に会ったんです。
石川:確かにそうですね。久しぶりに再会したのが『三茶のポルターガイスト』という(笑)
――それで一緒にこんな体験したら、まあ絆も深まりますよね。
石川:なんか“こっくりさん合コン”とか流行りそう。
海老野:恋愛リアリティショーでやればいいのに。
石川:『こっくりさんには騙されない』みたいな。
――まあ、我々は何の安全も保証できませんけどね……。
映画『三茶のポルターガイスト』
2023年3月24日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテ 他 全国ロードショー!
監督:後藤剛
出演:角 由紀子/横澤丈二/やくみつる/いしだ壱成/海老野心/石川翔鈴 他
制作プロダクション:シャイカー/製作:REMOW/配給:エクストリーム
2022年/日本/カラー/DCP/サイゾー映画制作プロジェクト
©️2023 REMOW
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