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城下尊之の「フラッと芸能解説」

嵐、デビュー25周年で活動再開か―ジャニーズとコンサートビジネス

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 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――3月8日から開幕した「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が盛り上がっていますね。WBCの「公認サポートキャプテン」を務めているのが元SMAPの中居正広。中居はジャニーズ在籍時代から3大会連続でWBCの公認サポーター役を担っています。ジャニーズを退所しても、日本中が注目する大舞台で活躍し続けられるなんてすごいですね。

城下 ジャニーズ事務所は、各グループのコンサートツアーで大きく儲ける事務所。2022年11月からコンサート中の観客の声出しがOKになり、通常通りの開催に戻りつつあります。ファンもコロナ禍で我慢していた分、「コンサートに行きたい」という思いが高まっていることでしょうから、莫大な収入が見込めます。ジャニーズに所属するタレントにとってテレビ出演は、ファンの裾野を広げてコンサートに呼び込むためのもので、番組出演料をあてにしているわけではないのです。だから、退所したタレントがWBCの番組に出ようが、それほど大きな痛手ではありません。

――そうなんですね。そういえば、英公共放送BBCが日本時間3月8日にジャニーズ事務所のスキャンダルについてのドキュメンタリーを放送しました。こちらも痛手はない?

城下 BBCはイギリス王室のスキャンダルも大好き。そういったセンセーショナルな番組が高く売れると思っているんですよ。この番組も「日本で売れるはず」と思って制作したのでしょう。しかし、日本ではそのネタ自体、今さら感がありますし、すでに亡くなった人のことについてあれこれ言わないという文化もある。感覚が違うのでしょうね。

――そうなんですね。3月8日には、嵐の二宮和也本人のものと思われるTwitterアカウントが出現。「第46回日本アカデミー賞授賞式」が行われた3月12日には、後輩のSixTONES・松村北斗、Snow Man・目黒蓮、Hey! Say! JUMP・有岡大貴とのツーショットを投稿し、プライベートと思われる自撮り写真も公開しています。ジャニーズってこんなにSNSを自由に活用していましたっけ。

城下 二宮さんはすでにYouTubeチャンネルで活躍しています。同じく嵐の松本潤さんもInstagramを開設していますし、個人SNSを開設するジャニーズタレントが増えています。投稿する内容はマネージャーがチェックしているのかもしれませんが、事務所としても配信ライブを行って以降、SNSをはじめインターネットツールに対して寛容になり、むしろ活用していこうという方針になりました。今でも映像や写真を勝手に使うことは禁じていますが、自分たちから発信することは構わないということなのでしょう。

――以前は、ジャニーズタレントのSNSなんて考えられませんでしたが、ずいぶん変わりましたね。

城下 特に嵐は2024年のデビュー25周年を控え、今年後半に活動再開を宣言するのではないかと見られています。今のうちにSNSなどでファンの気持ちを高めて、25周年ツアーでまた大儲けすることでしょう。25周年が終われば、あとはまた個人で好きなように活動すればいい。

――コンサートが開ける限り、ジャニーズ帝国は安泰ですね!

 

 

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/03/17 08:00
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