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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 愛子天皇お相手候補、2人のご令息

愛子天皇のお相手候補は27歳と25歳のご令息…ほかスクープ15本

故・大川隆法総裁の“名言”

 次は、京都で起きたタリウム毒殺事件である。

 舞妓をいろいろなところに派遣する「舞妓ビジネス」を手掛けている宮本一希(37)が、イベントを手伝ってくれている立命大の濱野日菜子(21)を、彼女の自宅でタリウムを飲ませて殺したというものだが、動機がわからない不思議な事件である。

 2人は祇園にある会員制のバーによく来ていて、その日も仲良く会話をした後、濱野のワンルームマンションへと入っていったという。

 だがその後、宮本にタリウムが混入した酒を飲まされたようだ。朝までそこにいて、宮本は朝方、彼女の母親に電話をしている。

 その後、救急車で搬送されたが、病院で死亡が確認された。

 だが、不倫か何かで揉め、殺そうとしたのであれば、いつまでもそこに残って、母親に来てもらうというのは不自然であろう。

 もともと宮本は、京都市左京区の資産家の家に生まれている。彼は舞妓ビジネスのほかにも京都市内にいくつもの不動産を持っているという。

 不倫関係のもつれというのはあったかもしれないが、すぐに犯人だと疑われるような殺し方は解せない。カネに困っていたとしても、彼女を殺すメリットが思いつかない。

 動機なき犯罪か。そういうのもあるようだが、このケースの場合、読む限りはそうした気配はないようだ。

 大阪府警が動機の解明をできるのかどうか。タリウムの入手先はどこなのか。まずは、そこから解明していかないと、事件の全容はわからない。逮捕したが、意外に難航するかもしれないぞ、この事件は。

 

 ところで、幸福の科学の大川隆法総裁の突然の死には、私もビックリした。享年66。

 この教団と私は因縁がある。

 1991年9月に「幸福の科学事件」というのが起きた。私が編集長だったフライデーで、この新興宗教団体の教祖・大川隆法について取り上げた記事に、信者たちが猛反発したのである。

 それまでは、東大卒の教祖を取り巻く緩やかな宗教団体というイメージだったが、その日を境に教団は姿を変えた。

 朝、講談社に行くと、社内の入り口は幸福の科学の信者たちに占拠されていた。口々に「編集長を出せ」「社長に会わせろ」と大声で怒鳴っていた。

 その日から丸二日、電話とFAX攻撃を仕掛けてきて、講談社の業務はストップしてしまった。

 ここから、お互いが訴訟をし合う「10年戦争」が始まるのである。

 歌手の小川知子と直木賞作家の景山民夫を先頭に、講談社の前を「フライデーを廃刊にせよ」とシュプレヒコールしながら通るデモが、テレビのワイドショーで何度も取り上げられ、話題になった。

 景山を「弟子」にもつ立川談志師匠が、「景山との仲直りの場をつくろうか」といってくれたこともあった。

 その景山は1998年1月に自宅の風呂場で謎の死を遂げてしまうのである。享年50。なぜか私も警察に呼ばれアリバイを聞かれた。もちろん私は無関係だったが、才能のある作家だっただけに残念だった。

 この“事件”は幸福の科学にとっては飛躍のチャンスになったのだろう。それ以降も信者数を伸ばし、あちこちに幸福の科学ビルを建てていった。

 中でも、大川総裁の出版ビジネスはものすごいものがあった。一冊出せば、信者たちに大部数を買わせるのである。だから、大川総裁の本は出せばベストセラーの上位に顔を出した。

 このやり方に信者たちは泣かされたはずである。ある意味、統一教会のやり方よりも酷いかもしれない。

 そうして幸福実現党までつくり、毎回、何人もの候補者を出すが、未だに当選者はいない。

 文春によると、2016年末の宗教法人全体の総資産は2457億円で、そのうち固定資産が1792億円と財務基盤は強固なようだ。

 だが、「植福(しょくふく)」と呼ぶお布施はこのところ落ち気味で、大川総裁は危機感を抱いていたようだ。

「十七年十一月六日付『稟議書(十八年度事業計画案)』には、直筆でこう綴った。

〈立宗期のいきおいがなければ倒産ラインにある。総裁に何かあれば3年以内につぶれる〉

 同日付の『報告書(財務月報)』では、こんな“本音”も直筆で綴っている。

〈どこでも宗教の本質は『洗脳』なのだ〉」(文春)

 これは、大宗教団体をつくり上げた総裁の言葉としては、「名言」であろう。

 一代で作り上げたものは、一代で消えるのかもしれない。

 最初の妻は離婚して離れ、長男も外に出て、父親批判を繰り広げている。

 そう簡単に後継者は見つからないだろう。その前に、資産の争奪を巡る醜い骨肉の争いが起こるかもしれない。

 それがこういう宗教団体の宿命でもあると思う。

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