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お見送り芸人しんいちがポスト・クロちゃんになるこれだけの理由

お見送り芸人しんいちがポスト・クロちゃんになるこれだけの理由の画像1
お見送り芸人しんいち(グレープカンパニー公式サイトより)

 3月8日放送のTBS系『水曜日のダウンタウン』では、「砂かけババア、部屋に出たら最悪説」と「買取査定ヒッチハイクレース」の2つの企画が放送された。この両方に登場したのが、お見送り芸人しんいちだ。

「砂かけババア、部屋に出たら最悪説」では、自室に砂かけババアが登場し、砂をまかれるというドッキリをかけられたしんいち。「どうすんの、これ」「やり過ぎやって」「ホンマにヤバいわ!」「頭、おかしいな」などと、最悪の展開に包み隠すことなく怒りをぶちまけた。

 一方、ヒッチハイクした車の査定額に応じて走行距離が決まる「買取査定ヒッチハイクレース」では、ザ・マミィ酒井とのチームで参加したしんいち。査定額が低いと悪態をついたり、酒井の頭をペットボトルで叩いたりなど、横暴な態度を見せていた。

そんなしんいちに対し、ネットでは批判的な意見が爆発。しかし、しんいちはツイッターにて“酒井だけが被害者面している”と反論。「みなさんで、ザ・マミィ酒井を叩きませんか?」とけしかける始末だ。

「前から性格悪い芸人としてフィーチャーされる機会の多かったお見送り芸人しんいちさんですが、今回の『水ダウ』では、存分に本領を発揮。しんいちさんの持ち味が見事に出ていましたね。最近、しんいちさんは、完全に『水ダウ』の演出を担当するTBSの藤井健太郎氏にハマっているようで、ほぼ“ポスト・クロちゃん”になっている印象です」(構成作家)

 しんいちは、藤井氏が手掛けるDMM TVのオリジナルバラエティ番組『大脱出』にも出演している。

「しんいちさんは、リアクションも生々しいし、自分のダークな部分も堂々と出してくる。コンプラ重視の今のバラエティの流れでは、めずらしいタイプです。だからこそ、ドッキリのターゲットになれば面白くなるし、過酷なロケでも刺激的な内容になりやすい。今後『水ダウ』では、クロちゃんのようにあらゆる企画のターゲットになっていきそうです」(同)

 また、しんいちの性格の悪さが、ドッキリをかける理由にもなっているという。

「ドッキリをかけるにしても、ターゲットがかわいそうに見えてしまうと、企画は成立しづらい。そういう意味では、平気で嘘をつくし、自分のことしか考えないクロちゃんは、最高のターゲットだったわけです。そして、しんいちさんもまた、性格の悪さゆえに、ドッキリをかけられても全然かわいそうに見えない芸人なんですよね。それどころか、ドッキリがしんいちさんの悪態に対するある種の“罰”になっているので、視聴者にスッキリした感情ーーカタルシスをもたらすこともできる。まさに“ポスト・クロちゃん”です」(同)

 そして、『水ダウ』企画内でクロちゃんに恋人・リチができたことも、しんいちの出番増加につながりそうだ。

「幸せの真っ只中にあるクロちゃんは、特に“罪”が与えられるような状況ではない。幸せなクロちゃんをターゲットにすると、なんだか嫉妬心からくるイジメのようにも見えてしまうんですよね。つまり、今クロちゃんにドッキリをかけ続ける理由がなくなってきているわけです。一方、しんいちさんは、相変わらず性格の悪さを存分に発揮し続けているので、ドッキリをかけやすい。確実にしんいちさんは、ポスト・クロちゃんとして大活躍していくことになるのでは」(同)

 先日の『R−1グランプリ』では、田津原理音という新たな王者が誕生し、トロフィーを常の持ち歩くこともできなくなったお見送り芸人しんいち。今後は、R−1キャラではなく、ドッキリターゲットとして愛されることとなりそうだ。

 

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/03/14 13:00
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