“旧統一教会バブル”終了後も『ミヤネ屋』が視聴率で『ゴゴスマ』を圧倒する理由
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2月23日、読売テレビの大橋善光社長が記者会見を行い、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率が好調な要因について、こう分析した。
「一言で言えば、宮根さんをはじめ、みんなががんばって視聴者の期待に応えているからだと思う。非常にまじめにいろんなことに真正面から取り組んでいる番組だと思っている。そこに共感をいただいているのではないか」
昨年7月、安倍晋三元首相が奈良市内で参議院選挙の応援演説中に銃撃されて死亡した事件を受けて、『ミヤネ屋』はいち早く、安倍元首相ならびに自民党と旧統一教会との“協力関係”について連日報道。元信者や、その被害を訴える家族や“宗教2世”に丹念に取材してきた。
「もともと『ミヤネ屋』スタッフは取材に関して瞬発力と機動力がある。それに比べて『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)は、この件に関して少し足踏みしていたところがありました。世間の顔色をうかがっていた感があったのです」(芸能ライター)
また、何かと物議を醸すことも多かった宮根誠司アナの舌鋒が旧統一教会に向けられたことで、視聴者から大きな反響があった。
「宗教に関する法律問題に詳しい紀藤正樹弁護士と、旧統一教会を20年にわたり取材しているジャーナリストの鈴木エイト氏という2人の論客を、早い段階で捕まえたことも大きかった。この鉄壁の布陣で、教会側の度重なる会見に異議を唱え、闇を暴いていきました」(同)
『ゴゴスマ』は一時期『ミヤネ屋』を猛追し、追い抜くこともあったという。宮根アナとの対比でクリーンなイメージの石井亮次アナが持ち上げられたこともあり、『ミヤネ屋』の旗色が悪かったのも事実だ。しかし、それはM3(男性50歳以上)、F3(女性50歳以上)の支持が厚かっただけで、F2(女性30~49歳)では『ミヤネ屋』のほうが常に優位に立っていた。
「旧統一教会を連日糾弾していた時期の2022年10月13日のオンエアは、『ゴゴスマ』が世帯4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人2.4%、 F2が2.1%、F3が4.7%である一方、『ミヤネ屋』は世帯6.0%、個人2.9%、F2が2.8%、F3も5.7%と引き離しています」(テレビ業界関係者)
では、現在はどうなのだろうか。
「今も『ミヤネ屋』優勢は変わりません。2月3日のオンエアでは『ゴゴスマ』が世帯4.3%、個人2.3%、F2が1.6%、F3が4.2%であるのに対して、『ミヤネ屋』は世帯5.3%、個人2.6%、F2が2.4%、F3が5.1%となっています。今や旧統一教会の問題を取り上げることも少なくなりましたが、『ミヤネ屋』は視聴習慣を『ゴゴスマ』から奪い返したといっていいでしょう」(同)
一方で、『ミヤネ屋』の好調には、ある番組の終焉が大きく関わっているという。
「オンエア時間がかぶっていた『バイキングMORE』(フジテレビ系)がなかったことが追い風となったでしょう。昨年4月に司会の坂上忍がライフワークである動物保護への注力を理由に降板、番組も打ち切られました。当時、全盛期に比べれば視聴率は下がっていましたが、坂上が降板せずに番組が続いていれば、旧統一教会の問題を連日報道し、息を吹き返した可能性が高い。同番組は、過去には日大アメフト問題を延々と報じたことでも知られていますから。しかし、結果的に『バイキングMORE』は終わり、旧統一教会の問題が明るみに出た際に『ミヤネ屋』は視聴者の関心を集めることができたのです」(同)
『バイキングMORE』が放送されていた時間帯は、現在『ぽかぽか』というバラエティ番組となっている。同番組は低視聴率が続いており、フジテレビはつくづく運がないともいえるが、いずれにしても『ミヤネ屋』の覇権はまだまだ続きそうだ。
『ミヤネ屋』旧統一教会問題追及で絶好調、“名場面”の見逃し配信求める声も
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