櫻井孝宏、鈴木達央“声優は替えが効く”説、『サザエさん』で説得力増?
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国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)のフグ田タラオ役を務める声優が3月5日放送回から変更となり、ネット上では「違和感がない」などと賛辞が相次いだ。
番組開始から53年間、タラオ役を務めていた声優・貴家堂子さんが、2月5日に87歳で死去。同26日には、後任を『サラダ十勇士トマトマン』のトマトマン役や『ポケットモンスター』(共にテレビ東京系)のコダック役で知られる声優・愛河里花子が引き継ぐことが発表に。
なお、2月26日の放送回で最後の出演となった貴家さん。最後のセリフは「パパはいつも遊んでくれるですよ」であり、今回初登場した愛河の第一声は「(赤い車が)僕もほしいですぅ」だった。
現在、愛河の演技に対し、「タラちゃんが交代したの気づかなかった。すごすぎ」「そっくり。改めて声優は偉大だなあ」などと称賛するネットユーザーが続出。加えて、愛河をキャスティングした同番組にも好意的な声が上がっている。
声優の交代といえば、近年、人気声優の不祥事による降板が相次いでいることから、「声優は替えが効くのか?」という疑問がアニメファンの間で議論される機会が増加。ネット上で意見が対立し、紛糾することも珍しくないようだ。
最近では、人気アニメ『東京リベンジャーズ』(テレビ東京系)でドラケンこと龍宮寺堅役を演じた鈴木達央が、2021年7月に20代女性ファンとの不倫が報じられた後、龍宮寺役を降板。
当時、アニメファンから「キャラの声が変わるのだけは勘弁」「ドラケンの声が変わるとか、ありえない」と強い反発の声が殺到していたが、後任の声優・福西勝也が声をあてた映像が公開されると一転、「声がそっくり」「すごくいい」と好評だった。
また、声優・櫻井孝宏は、アニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(TOKYO MXほか)で岸辺露伴役を演じた繋がりから、20年に放送された高橋一生主演の実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK)で予告編のナレーションを担当。
しかし、昨年10月と今年1月にそれぞれ別の女性との不倫が発覚。その影響か否か、5月26日公開の高橋主演映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の特報映像ではナレーションを声優・内山昂輝が務めたのだが、引き続き櫻井が担当していると勘違いするファンが続出。ネット上で「櫻井さんが降板しなくてよかった」「やっぱ露伴役は櫻井さん以外にいない」と安堵の声が相次ぐ事態となったのだ。
このように成功例が続いていることから、ネット上では「大概の声優は替えが利く」と主張する人も少なくない。もちろん、後任の声優による努力の結果であるが、近年はいろいろな声色を出せる器用な声優が増えているほか、ネットの普及により音声サンプルデータのやり取りが気軽に行えるようになったこともあり、業界内では“似ている声”を探しやすくなったともいわれているようだ。
タラオの交代により、また一つ“声優は替えが効く”ことが実証された声優業界。愛河の場合、貴家さんへの熱いリスペクトが感じられたが、鈴木や櫻井のファンにとっては複雑な心境かもしれない。
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