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『ダウンタウンDX』常に『櫻井・有吉THE夜会』を上回る好視聴率の裏事情

『ダウンタウンDX』常に『櫻井・有吉THE夜会』を上回る好視聴率の裏事情の画像1
吉本興業公式サイト」より

 『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)が好視聴率をキープしている。同番組は木曜22時から放送されており、裏番組には『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)があるが、常に『夜会』を上回っているという。

 「1月26日の『DX』の視聴率は世帯6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)ですが、個人4.0%でした。また、F2(女性34~49歳)が5.4%、F3(女性50歳以上)が5.5%。それに対して『夜会』は世帯5.0%、個人3.0%。F2は4.6%、F3は4.5%となっています」(芸能ライター)

 一見すると、そこまで大差がないようにも見えるが、『DX』の強みは何なのだろうか?

 「男性視聴者の支持が『夜会』よりも高いのです。同26日の『夜会』の視聴率はM2(男性34~49歳)2.5%、M3(男性50歳以上)1.9%であるのに対し、『DX』はM2が3.4%、M3が3.8%となっています。また、『DX』は共演者とダウンタウンの絡みが毎週のように話題となり、ネットニュースでも報じられます。さらに、取り上げる話題が芸能スキャンダルに特化していることから、男性にとっては見やすいのでしょう」(テレビ業界関係者)

 そんな『DX』だが、最近はある変化もみられるという。

 「芸能界一ゴシップに詳しいという、さらば青春の光・森田哲矢を別場所に待機させ、関係者からのタレコミを暴露してもらうような演出をすることがあります。そうすることでスタジオの空気を変えることができ、番組のスパイスにもなる。また、2月23日放送回から約3年ぶりに観客を入れての収録を行い、ゲストの芸能人たちも以前のように隣同士になることはありませんが、徐々に距離が縮まっています。これまでスペシャル回では数十人のタレントが『ひな壇』に集結していましたが、そう遠くない未来にその光景も復活するでしょう。そうなれば、スタジオもさらに熱気を帯びるはずです」(同)

 一方、『DX』の後塵を拝している『夜会』の現状はどうか。最近は『DX』との差別化を図りたいスタッフの狙いが透けて見えるという。

 「それまでのスタジオトークを取りやめて、『夜会ハウス』にリニューアルしました。これは、部屋に数台の定点カメラを据え置いて、有吉弘行と櫻井翔と訪れた芸能人がプライベートトークを楽しむというものです。ただし、事前にゲストと打ち合わせする点はおそらく以前と変わらないため、スタッフの“カロリー”は減っていない。つまり、その密室トークがどこまで効果的かは定かでないのです。

 また、最近の『夜会』は手土産やお取り寄せ商品を紹介するなど、芸能人の素顔が垣間見えるような構成になっています。これも『DX』との差異を打ち出すのが狙いでしょう。また、そうした“使える情報”に特化したいという意図もあるのだと思います」(同)

 『DX』は一時期、そんな『夜会』に猛追されていた時期もあったが……。

 「基本的にはどちらも芸能人をゲストに招き、その素顔を探るトーク番組ですから、比較対象になりやすい。『DX』が見飽きたと思われた時期は視聴率の低下も激しかった。ただ、その時期に『DX』はTikToker、インフルエンサー、YouTuberを一斉に集めたり、女芸人やアーティスト、さらにはママタレントなどのくくり企画を試みました。『夜会』が少人数でのトークを指向する一方で、とにかく大人数で勝負し、絵面の豪華さを演出するなどエンタメ性を追求したのです。さらに、『夜会』の有吉の舌鋒がマイルドになる中、『DX』の松本人志はそれまでの一言言ってオトすだけのポジションから、共演ゲストにどんどん絡んでいくことで盛り上がりを高めていっています」(同)

 そんな『DX』も、今年で放送開始30年。さらに勢いを増す中、いつまで続いていくのだろうか。

1978年生まれ。大学卒業後、放送作家の道へ。情報番組や音楽番組、ワイドショーも担当。現場感覚を生かしてライターとしても活動。明太子好き。

いまいりょうすけ

最終更新:2023/03/02 19:00
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