『タモリ倶楽部』3月で終了、「空耳アワー」が隅に追いやられたワケは…
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人気深夜番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が3月いっぱいで終了することが発表された。同番組は1982年にスタートし、昨年40周年を迎えたが、テレビ朝日は「番組としての役割は十分に果たした」と説明。残り数回で、長い歴史に幕を下ろす。
「『タモリ倶楽部』は、タモリがまだアングラな存在だった頃に始まった番組。所属事務所・田辺エージェンシーの田邊社長の肝いりでスタートし、サブカル、鉄道、エロ系など、なかなかテレビで紹介されないネタを扱って長年、人気を博してきました。
深夜番組なので視聴率が取り沙汰されることはありませんでしたが、視聴率は今でも時間帯トップですし、昨年には松任谷由実が出演するなど、思わぬ大物が出演することも。14年に31年続いた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了しましたが、それを上回る長寿番組が終わることになります」(テレビ情報誌記者)
『タモリ倶楽部』終了により、タモリの残りのレギュラー番組は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)と、『ブラタモリ』(NHK)の2本。77才という年齢を考えれば、少しずつ仕事を整理するのは自然だが、整理する順番は周囲の予想とは違っていた。
「タモリの番組の中で、数字的に芳しくないのは『ミュージックステーション』です。かつては20%超えが当たり前の最強の音楽番組でしたが、ジワジワと数字が低下。19年に20時台から21時台に移ったことで低落傾向に拍車が掛かり、視聴率は5%前後で、いつ終わってもおかしくない状況でした。
一方、『ブラタモリ』は数字こそ好調ですが、タモリの体への負担は大きく、足元に不安を覚えるような瞬間も見受けられます。その点『タモリ倶楽部』は、座っていてもできますし、基本的にタモリが好きなことをやる番組で負担は少ない。『Mステ』より『タモリ倶楽部』が先だとは、誰も想像していませんでしたよ」(同上)
ネットにも番組終了を惜しむ声が殺到しているが、中でも目に付くのが『空耳アワー』に関するコメントだ。
同コーナーは、外国語で歌っているのに日本語に聞こえる歌を紹介するもので、年1回スペシャル番組が放送されるほど人気だったが、最近はお休み続き。“空耳離れ”が番組終了を招いたとの指摘もあるが、人気コーナーが時代の波に翻弄されていたのは事実だ。
「1992年の今のコーナー名になってからずっと人気だった『空耳アワー』ですが、2020年4月にレギュラー放送は休止。コロナで撮影が難しくなり、撮り溜めしてあった分を使い切ると、長らく放送は途切れ、その後復活したものの、数回しかコーナーは放送されていません。コロナは直接的なきっかけですが、『空耳アワー』はチープに見えて、あの再現VTRは手間も費用も掛かるコーナー。実際、コーナーではコロナ前から視聴者投稿を募っていて、経費や人員を削る方向でした。
また、コンプラも大きな逆風でした。過去の優秀作品には下ネタが多数含まれていましたが、今の基準では放送できないものばかり。コンプラに配慮した結果、過去の作品よりパワーダウンしてしまうぐらいなら、潔く辞めてしまった方がいいという声は現場でもあったようです。そして、見逃し配信に対応できないのもウィークポイントでした。音楽を使った空耳アワーは権利の関係で配信は無理。こういった事情を総合すると、コロナがコーナー休止の良い口実にされた感はあります」(民放バラエティ番組制作関係者)
スペシャルが放送されるほど人気だった『空耳アワー』だけを特番で残す手もあるが、タモリが「いいとも!」と言うかどうか……。
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