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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『DAISUKI!』また復活で“高齢者向け”へ

中山秀征、松本明子、飯島直子『DAISUKI!』また復活で“高齢者向け”に振り切る?

次回のテーマは「墓選び」「老人ホーム巡り」!?

 旅の終着点は、“美人の湯”として有名な長岡の貸し切り露天風呂だ。この温泉に、男女混合の3人がなんと一緒に入るのだ。

 タオルを巻いているとはいえ、男性と女性が普通に一緒に入浴するシーンはなかなかの衝撃。令和の今、決して地上波では見られない光景だろう。「さすが、バブル期のノリは違う」と思った……が、よく考えると、こんなことをする番組は当時も『DAISUKI!』くらいしかなかった。レギュラー陣の仲の良さを盾に、密かに放送内容は独特だった『DAISUKI!』のマジックである。

 裸になって露わとなったが、やっぱりみんな若い。特に、飯島は今でもグラビアができそうなボディラインを誇っている。由美かおるどころじゃない。飯島の陰に隠れているが、松本も全然変わっていない。驚くべき、キープっぷり。なんだかんだ、みんな一線級のタレントたちだ。

「いかがでしょうか、こんな50代?」(中山)

 出演者はたしかにみんな50代だが、50年前の50代とは明らかに違う。びっくり人間のように若々しい年の取り方をしている。

 温泉に浸かりながら、3人は今後の展望を話し合った。

中山 「50代で『DAISUKI!』がもしレギュラーに帰ったら、これは面白いことになりますよ。(次回のテーマは)墓選びとかになりますかね?」

松本 「もう、物件じゃないんですね。墓石っていう」

中山 「見栄晴は、もう墓買ったらしいよ。俺らの年代、意外と持ってる人いるんだよね。めずらしい話じゃないじゃない」

飯島 「あと、老人ホームを見たくないですか?」

中山 「やんなきゃいけないことが多いね」

 次回のテーマ候補は、なんと「墓選び」と「老人ホーム巡り」である。そういえば、今回の番組内で放映されたCMは、老眼や神経痛を緩和させるサプリメントだったり、龍角散だったり、高齢者向けのそればかりだった。前回以上に中高年向けの番組へ舵を切った、『DAISUKI!』復活スペシャル。この方向性のまま、復活第3弾、はたまたレギュラー化を目指していくようだ。

中山 「季節ごと(の放送)じゃ間に合わないですね」

飯島 「毎週!? それは無理(笑)」

松本 「来週は無理ですか?」

飯島 「疲れとれますか、今日の?」

 ひとまず、次回は『DAISUKI!2023夏』を予定しているようだ。

 シビアなことを言うと、ネットのない時代、世間にテレビの視聴習慣があったからこそ成立していた『DAISUKI!』。いざ復活したからといって、こぞって復活SPを楽しむのは、当時をなつかしむアラフォー、アラフィフ、アラ還くらいだろう。でも、今回は完全に割り切った。フルパワーで懐古主義に振り切り、高齢者のみに照準を絞った感がある。だからこそ、BS日テレでの復活だったのだろう。

 日中にテレビをつけると、各局で『DAISUKI!』みたいな街ブラ企画はこれでもかと放送されている。はっきり言って、『DAISUKI!』は大昔に役割を終えた。それらの事情を全部ひっくるめ、ノスタルジーを喚起させることのみに意義を見出した復活版。だから、もう外野はケチをつける余地も筋合いもない。

 ちなみに、CM入り直前のアイキャッチが往年の仕様になっていたのは嬉しい変化だった。復活第1弾では、日テレの楽屋にいる藤田ニコル、朝日奈央、山之内すずに適当に「ダイスキ」と言わせてお茶を濁す程度だったが、今回はこれからのブレイクが期待される注目株の女の子(中にはYouTuberもいた)をちゃんと起用し、ロケも行って丁寧に撮影していた。「ア~アア~ッ♪」というBGMとともに、往年のオマージュ感が強くなっていたのだ。そこには満足である。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2023/02/28 13:00
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