ウエストランド河本太のタトゥー報道に見る、タイタンの「芸人ファースト」
#タトゥー #ウエストランド #タイタン
M-1グランプリ2022王者であるウエストランド・河本太が、タトゥーを入れていたことを理由に、温泉ロケの出演依頼が取りやめになっていたと「週刊現代」(講談社)が報じた。
記事では、ウエストランドが所属するタイタンの太田光代社長が釈明。光代社長によると、河本は上京後、彫師を目指している勤務先の先輩に頼まれて、両腕と両足首にタトゥーを入れたという。また、光代社長は「きちんと調べましたが、反社との繋がりはないんですよ」ともコメントしている。
「今の時代、タトゥーなんてめずらしくないし、入れている芸能人だって山ほどいます。それを全部報じていたらきりがないほど。そういう意味では、こういった記事に対して、完全スルーをする事務所も少なくないと思いますが、光代社長がしっかりと真実を説明しているのは、いい対応だと思いました」(芸能事務所関係者)
ファッションとしてのタトゥーが広く普及しているとはいえ、ネット上では“タトゥー=反社”のイメージで批判する動きも少なからず存在する。今回の河本の報道についても、下手すればバッシングに発展していた可能性もあった。
「光代社長が包み隠すことなく説明し、さらに河本さんに対して“軽い気持ちで練習台になっただけ。本当にバカです”とコメントしていたことで、河本さんはイメージダウンを避けられていると思います。所属芸人をしっかり守ったということですね。タイタンは、本当に芸人にとって優しい事務所なんだと思います」(同)
今回の記事については、「週刊現代」のトーンに対する反発も少なくない。
「記事は“たとえ反社ではなくてもイメージダウンは免れない。これを笑いに変えるのは至難の業だろう”という文章で終わっていて、タトゥーを入れていること自体を批判するようなトーンになっています。この論調はさすがに時代遅れでは……」(週刊誌記者)
Yahoo!ニュースでは、プロインタビュアーの吉田豪氏が、この記事に対し<(河本に)最初からいいイメージはないし、「これを笑いに変えるのは至難の業だろう」って最初から笑いに変える能力もないんですよ。それが河本太という男です>、<自身の半生を書いた電子書籍がM-1優勝後に販売中止になったりしたけど、それぐらいじゃ消せない過去が大量に刻まれている人だから、タトゥー発覚ぐらいじゃビクともしないと思います>などとコメント。タトゥーが入っていることを理由に、河本をネガティブに扱うことがナンセンスであると主張している。
「週刊誌の記事だけで完結する時代だったらよかったんですが、今はネット上にあらゆる有名人のディープな情報が溢れている。だから、ただタトゥーが入っているというだけで河本さんをネガティブに扱ったとしても、それだけではない裏側の事情がすぐに世間にさらされる。週刊誌の記事では何かと出来事の一端だけを批判的にすくい上げることが多いのですが、そういった手法自体が今の時代にはフィットしなくなっているわけです」(同)
河本のタトゥーを暴露した今回の記事が浮き彫りにしたのは、太田光代社長の芸人思いな一面と、週刊誌メディアの時代遅れ感だったと言えるかもしれない。
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