我らが「ペヤングたらこやきそば」は戦乱の世を生き残れるか? たらこカップ麺5品一気レビュー
#カップ麺 #ペヤング #たらこ #カップ麺一行3昧
今回は、ペヤングのラインナップに新たに加わった「ペヤング たらこやきそば」をレビューします。
今年には入ってから、「ペヤング」に加えて他社の「U.F.O.」、「一平ちゃん 夜店の焼そば」、「俺の塩」からも相次いでたらこ焼そばのリニューアル・新商品が登場しており、カップ焼そば界で「たらこ大戦争」が勃発しています。
そこで今回は、「ペヤング」のライバルと目される4商品もレビューし、我らが「ペヤング たらこやきそば」はこの戦乱の世で勝機があるのか確認していきたいと思います。
「たらこ焼そば」の覇権争いに勝機はあるか!? まるか食品「ペヤング たらこやきそば」
まずは我らがペヤング、まるか食品の「ペヤング たらこやきそば」214円(税別)。ペヤングでは過去にもたらこ焼そばが出ていたことがありますが、今回のパッケージデザインは林家ぺー・パー子夫妻も驚きのショッキングピンクで、とてもたらこ味には見えません。
フォントはたらこに見立てた粒状のデザインとなっていますが、これってたらこというよりグミですよね。それともピンクのナマコ? 一体誰に向けた、何が狙いのデザインなのでしょうか。
たらこ味のソースにいつも通りのペヤングの麺を合わせ、たらこの粉末とネギ、さらにきざみのりを合わせています。ソースはたらこ味というより明太子味で、ピリ辛以上に辛いです。商品名やパッケージからはまったく辛いそぶりを見せずに実は結構辛いというペヤングマジック。ペヤングの常套手段ですね。
具として、後入れのたらこ粉末とネギ、きざみのりが入っています。ソースの明太子味に加えて具の粉末のダブルでたらこを効かせていました。ネギはカットが大きく、後入れで乾燥しているため、口の中の水分に吸着して上あごにくっついてしまうのが気になります。
他社の場合、「たらこ焼そば」といいつつも「たらこパスタ」をイメージしているものが多く、バター風味を効かせていたりもするのですが、今回のたらこ味はいたって無骨。たらこ粉末、ネギ、きざみのりの量の多さは大きな魅力である反面、3者を合わせてもたらこふりかけを思わせるようなまとまった味ではなく、それぞれが勝手に主張し合っているように感じました。
たらこパスタのような総体としての計算し尽くされた完成度の高さはありませんが、パーツがそれぞれ勝手に自己主張する荒々しさが大きな魅力かもしれません。
それでは続いて、「たらこ焼そば」のライバルたちを見ていきたいと思います。
まさにたらこパスタ!! 別格の完成度 日清食品「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いたらこ」
続いては、日清食品の「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いたらこ」214円(税別)。レギュラー商品ではありませんが、毎年定期的に発売される商品となっています。「U.F.O.」では大盛商品でもたらこ味が発売されることがあり、比較的よく見るフレーバーとなっています。
焦がし醤油にバターの風味を効かせたソースに、ストレート形状の中太油揚げ麺と、たらこやきざみのりが入ったふりかけ、そしてキャベツが合わせられています。
主役はたらこふりかけで、たらこ粉末やきざみのりだけではなく、つなぎの粉末醤油や香辛料によってふりかけとして小慣れており、ソースのバター風味強めの焦がし醤油味が、たらこふりかけの旨みを下支えしていました。
「ペヤング」が、ソース、たらこ粉末、きざみのりなどそれぞれが独立して自己主張しているのとは異なり、「U.F.O.」はたらこ味を立てつつも、バターが上品に香り、ストレート麺の形状も含め、全パーツがたらこパスタに近づける意図がうかがえました。完成度の高さは今回レビューする中でも群を抜いています。
「ペヤング」と「U.F.O.」の計算づくかどうかのあまりの好対照ぶりに、いい意味で両者は対義語なのではないかと思いました。
いろいろ入っているけどマヨが主役!! 明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば 醤油バター明太子味」
続いては、明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば 醤油バター明太子味」214円(税別)。人気シリーズ「一平ちゃん 夜店の焼そば」のレギュラー商品として君臨し続ける定番商品です。バターを使っているのは「U.F.O.」と同じですが、こちらには「一平ちゃん 夜店の焼そば」の得意とするマヨネーズも入っています。
醤油バターの風味を効かせた明太子味のソースに、明太子マヨ、明太子ふりかけ、そしてオニオンを練り込んだ細麺が合わせられています。今回のリニューアルから新登場したオニオン練り込み麺は、麺をソースの味に馴染みやすくしていました。
ソース、マヨ、ふりかけによる明太子のジェットストリームアタックは強力ですが、中でも明太子マヨの主張がダントツ。「U.F.O.」と同じ醤油バターでもパスタらしさはなく、明太子マヨ焼そばの様相を呈していました。全国に数千万人いるであろうマヨ好きにとっては神バランスですが、マヨを入れずに醤油バターと明太子ふりかけだけでも十分成立する味でした。
「一平ちゃん 夜店の焼そば」といえば、マヨネーズとふりかけが大きな特徴として知られており、今回も主張の強い明太子マヨだけでなく、ふりかけもたらこの粒が大きく、きざみのりのカットも画一的で、ふりかけ感を強く押し出しています。マヨとふりかけによって、パスタ感よりもあえて「一平ちゃん」らしさを追求しているように感じました。
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