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ダウンタウン浜田雅功、涙のフレンチクルーラー不倫 ほかスクープ15本

安倍元首相銃撃事件、昭恵夫人が抱いた不信感

 文春が先週報じた安倍元首相への狙撃に「疑惑の銃弾」があるという問題提起は、大手メディアが無視したこともあって、大きな話題にはなっていない。

 しかし、安倍元首相の妻である昭恵は、狙撃の場面を繰り返し、「涙で濡れる瞳で見つめていた」というのである。

 だが、自分の夫が狙撃される瞬間を、それも何度も見直しているとは、私には到底信じられないのだが。

 そして周囲に、「変ですよね……」といったというのである。 

 ほんとかいな? だって、安倍元首相の事件当時のもの、最後まで握っていた演説用のマイクや、6つに割れた議員バッジ、2つに割れた拉致被害者救出を願うブルーリボンバッジは受け取ったものの、当日、安倍元首相が着ていた背広は、受け取りを断ったというのにである。

 悲劇を思い出したくないというのに、夫が死ぬ瞬間を直視できるとは到底思えないのだが。

 それはともかく、現場検証がなんで5日後になったのかなど、事件への疑問はまだまだある。裁判では、山上被告の弁護士は事実関係にはほとんど触れず、情状酌量だけに焦点を絞ってくるだろうから、裁判の中で銃弾の疑惑は解明されないと思う。

 ここはメディアが総力を挙げて疑問をぶつけ、警察側はそうした数々の疑問に答える責任があるはずだ。

 

 ところで、安倍元首相の回顧録が売れているそうだ。失礼ながら、聞き手も安倍元首相にベッタリな人間だし、発行元も読売新聞社傘下の中央公論新社だから、安倍の都合の悪いことは突っ込んでいないのだろう。

 そんな中で、一番の読みどころは財務省と安倍の“戦争”の話であるという。

 2014年秋が第1のヤマ場だったという。安倍は消費税10%の引き上げ延期を表明して解散総選挙を打った。その時の心境を安倍はこう証言している。

「デフレをまだ脱却できていないのに、消費税を上げたら一気に景気が冷え込んでしまう。だから何とか増税を回避したかった。しかし、予算編成を担う財務省の力は強力です。彼らは、自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来ますから。財務省は外局に、国会議員の脱税などを強制調査することができる国税庁という組織も持っている。さらに、自民党内にも、野田毅・税制調査会長を中心とした財政再建派が一定程度いました。野田さんは講演で、『断固として予定通り(増税を)やらなければいけない』と言っていました。

 増税論者を黙らせるためには、解散に打って出るしかないと思ったわけです。これは奇襲でやらないと、党内の反発を受ける」

 この年の12月の総選挙で自民党が大勝し、財務省の攻勢をしのいだ。

 安倍元首相は回顧録で、増税を食い止めるため政治生命をかけて財務省と戦ってきたと語った。安倍が不幸な死を遂げた今、それは残された政治家たちへの遺言でもあるが、安倍の思いを継ぐと語った岸田には、その思いは伝わっていない。

 財務省のいいなりに増税路線を歩む岸田首相には、増税で苦しむ国民の悲鳴は聞こえていないようである。

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