デーモン閣下、事実上の「聖飢魔IIは解散しない」宣言が悪魔過ぎる
#聖飢魔II #デーモン閣下
デーモン閣下率いる聖飢魔IIが、2月15日に行われたミサ(ライブ)で通算6度目の解散を果たしたが、デーモン閣下はミサ中、バンド存続を匂わせる発言を連発。悪魔の地球滞在の時間がどんどん長くなっている。
1980年代にデビューした聖飢魔IIは、デビュー当初から1999年に解散すると宣言。公言どおり1999年に解散したが、2005年以降、メモリアルイヤーに期間限定での再結成を繰り返しており、今回は35周年での再集結だった。
「聖飢魔IIは2000年以降、おおよそ5年毎に再集結と解散を繰り返してきましたが、デーモン閣下はこれまで、『5年毎に必ず再集結すると思われたくない』と語り、常に“今回が最後”という雰囲気を漂わせてきました。
しかし最新ツアーの最終日では、『解散する理由がないんだよね』と呟き、『40周年はもう再来年なんで、やるならもう準備を始めないと』『約束はできないけど、きっと再集結するでしょ』と高らかに宣言。信者(ファン)をおおいに喜ばせました」(エンタメ誌記者)
活動が5年ほど開くアーティストはめずらしくないが、それをいちいち「解散」「再集結」と表する巧みさはさすが悪魔。不思議なことに今の聖飢魔IIは、最初の解散前より遥かにビッグな存在になっている。
「デーモン閣下のインパクトで知名度は抜群の聖飢魔IIですが、最初の解散前のライブ会場はホールクラスで、地方ではライブハウスを使うこともありました。しかし再集結と解散を繰り返すうちにライブ会場の規模はどんどん大きくなり、30周年ツアーで武道館2DAYSをやると、今回のツアーファイナルには1万人が集結。バンド史上最大の観客動員を達成しました。
こうなると、デーモン閣下の『バンドを解散する意味がない』という発言も頷けます。ぶっちゃけた話、メンバーの聖飢魔II以外の活動は決して順調ではありませんし、ヘビーメタルという音楽をやれる時間は限られています。彼らは昨年、23年ぶりにアルバムを出しており、最新ツアーのセットリストを見れば、今回のツアーが“35周年ツアー”ではなく“ニューアルバムのツアー”なのは一目瞭然です。
今回の再集結は当初の予定がコロナでめちゃくちゃになり、ズルズルと再集結期間が延びましたが、ニューアルバムを出して“現役感”をアピールできました。35周年が最後というのはキリが悪いですし、新規のファンはベスト選曲のライブを見たいはず。彼らはついこの間、解散したばかりですが、近年は1~2年前からライブ会場を押さえるのが当たり前ですから、もう40周年ツアーに向けたミーティングは始まっているはずです」(音楽ライター)
他のアーティストなら“解散詐欺”と叩かれるのは必至だが、それをビジネスに昇華するとは……悪魔の商才には脱帽するしかなさそうだ。
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